2016/04/08
hiro1439
2016/05/19 更新
せっかく素敵なバーへ遊びに行ったのに、何を頼めばいいのか分からずドギマギして、恥ずかしい思いをした・・・。そんな方は必見!! 今回はジン ベースのカクテルをご紹介します。ジンやカクテルのうんちくも合わせてご紹介しますので、友達や恋人に自慢しちゃいましょう!!
ジンとは穀物から作った蒸留酒にジュニパーベリーで香り付けしたお酒のことを指します。
ジュニパーベリーとは和名「セイヨウネズ」の実のことで、松脂のような独特な香りがします。
ジュニパーベリー
ベリーと呼ばれていますがそのまま食べることはほとんど無く、主に乾燥させてスパイスとして使われています。
実の大きさは5~6mm程度なので、見た目は黒コショウのようです。
ロンドン・ジン、イングリッシュ・ジンなどとも呼ばれる最も一般的なジンです。
その名の通りイギリス、ロンドンが主産地となります。
辛口で飲みやすく、カクテル ベースとしても使い勝手のいいジンです。
オランダで作られているジンで、オランダ ジンとも呼ばれています。
ジェネヴァがジンの語源になったと言われており、より原型に近いジンと言えます。
ドイツで作られているジンです。
生のジュニパーベリーを原料にして作られていて、柔らかな味わいが特徴です。
ドライ ジンが作られるようになる以前から、イギリスで作られていたジンです。
雑味を抑えるために砂糖を加えているので、ほんのり甘みがあります。
昔から黒猫が描かれたラベルが目印です。
11世紀頃にイタリアの修道士が、ジェニパーベリーを主体とした蒸留酒を作っていたのが発祥とされています。
1660年、オランダにて薬用酒として作られたジュニエーヴェル・ワイン (ジェネヴァ) がジンの起源となります。
薬用酒でしたが普通に飲んでも美味しいので、一般的に飲まれるようになりました。
1689年、オランダからウィリアム3世がイングランド国王として迎えられた際に、この酒もイギリスに持ち込まれ、名前も短くジンと呼ばれるようになったそうです。
では早速、代表的なジン ベースのカクテルをご紹介していきましょう。
最もポピュラーなジン ベースのカクテルかと思います。
ジンとライムをトニック ウォーターで割るだけの簡単カクテルです。
トニック ウォーターの代わりにソーダで割ると『ジン リッキー』に、ジンジャーエールで割ると『ジン バック』となります。
でも簡単だからこそ美味しく作るのが難しいカクテルとも言えるでしょう。
ちゃんとしたバーで丁寧に作られるジン トニックは、大手居酒屋チェーン店で飲み放題のジン トニックとは違い、感動的な美味しさがあります。
「カクテルの王様」とも言われる、映画やドラマでもよく登場する最も有名なカクテルです。
ジンをベースにドライ ヴェルモット(白ワインに香草を漬け込んだお酒)を加えてよく冷やし、オリーブとお好みでレモンの皮を絞りかけます。
ヴェルモットの量を少なめにすると『ドライ マティーニ』に、さらに少なめだと『エクストラ ドライ マティーニ』などなど、いろいろなアレンジ レシピの多いカクテルです。
オリーブをパール オニオンに変えると「ギブソン」とカクテルの名前が変わります。
ジンをベースにライム果汁を加えてシェイクするカクテルです。
本来はコーディアル ライムという緑色したライム風味のシロップを使うのが一般的でしたが、近年はフレッシュのライム果汁を使うのが主流です。
ライム果汁だけでは甘味がないのでガム シロップを少量加えるのですが、筆者は甘味無しでキリッとした味わいのギムレットが好きです。
好みの味をバーテンダーに伝えて作ってもらうのも、お洒落な飲み方だと思います。
ジンとレモン果汁とガム シロップをシェイクしたものをソーダで割り、マラスキーノ チェリーを飾ります。
本来はジンの種類の項でご紹介した『オールド トム ジン』を使うのが正式レシピですが、近年はドライ ジンで作られることも多いようです。
ただそうなると「ジン フィズ」というカクテルのレシピとほとんど同じになってしまいます。
もともとウイスキー ベースで同様に作る「ジョン コリンズ」というカクテルがあり、その派生としてジン ベースで作られたのが「トム コリンズ」です。
他にもバーボン ベースだと「カーネル コリンズ」、ラム ベースだと「ペドロ コリンズ」、ブランデー ベースだと「ピエール コリンズ」といった派生カクテルがあります。
ジンとホワイト キュラソーとレモン果汁をシェイクしたカクテルです。
キュラソーとはオレンジ果皮の香りを付けた甘いリキュールのことで、その中でも無色透明のものをホワイト キュラソーと呼びます。
ホワイト キュラソーは水分と混ざると薄く白濁する特徴があるので、無色透明なものしか使わないのに白っぽくなります。
このカクテルもベースが変わると名前が変わり、ブランデー ベースだと「サイドカー」、ラム ベースだと「XYZ」、ウォッカ ベースだと「バラライカ」となります。
ジンとクレーム ド ヴァイオレットとレモン果汁をシェイクしたカクテルです。
クレーム ド ヴァイオレットとはスミレの香りを付けた紫色の甘いリキュールのことで、パルフェ タムール(仏)とも呼ばれています。
パルフェ タムールを和訳すると「完全な愛」で、ちょっとロマンチックな気分になります。
紫色なのに『ブルー ムーン』というのも、ちょっと不思議で妖しい色気を感じてしまいます。
1915年にシンガポールのラッフルズ・ホテルで作られたカクテルが元祖となります。
ジンとチェリー ブランデーをベースに様々なお酒や果汁が入ります。
その複雑なレシピを簡素化したものが近年の主流となっているのが、ちょっと残念なところです。
元祖が飲みたい時は「シンガポール スリング ラッフルズ」もしくは「ラッフルズ シンガポール スリング」と注文しましょう。※断られることもあります。
ジンをベースにシャルトリューズ ジョーヌを加えてシェイクしたカクテルです。
シャルトリューズとはフランスの修道院で作られている薬草系リキュールのことで、ジョーヌ(黄色)とヴェール(緑色)があります。
ジョーヌの代わりにヴェールで作ると「グリーン アラスカ」とカクテルの名前が変わります。
アルコール度数の高いカクテルとしても有名(35~40%)なので、飲みすぎには注意しましょう。
ジンをベースに卵白とグレナデン シロップを加えてシェイクしたカクテルです。
グレナデン シロップとはザクロの果汁から作られたノンアルコール シロップのことです。
卵白は混ざりにくいためかなり力強くシェイクしなければならないので、お店が忙しそうな時に注文するのは辞めましょう。
日本のバー文化の聖地ともいえる「東京會舘が」発祥のカクテルです。
ジンをベースに牛乳とレモンとガム シロップを加えてシェイクしたものをソーダで割ります。
牛乳とレモンを足したら分離してしまうところですが、シェイクすることでフワフワに仕上がります。
一般的には知名度の低いカクテルですが、飲んでみる価値のある日本発祥のカクテルです。
ジンの銘柄は日本に流通しているものだけでも数百種類あり、それぞれ味わいが違います。
そこに加える副材料も様々ですし、バーテンダーの腕前もカクテルの味には重要な要素です。
ですから同じカクテルでもお店によって味が違います。
いろいろ飲み比べて自分好みのカクテルを見つけるのも、お洒落な飲み方ではないでしょうか?
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