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    余市ウイスキーをグラスでくゆらせる。真冬のちょっとした贅沢です♪

    昨年NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」の影響から、余市ウイスキーが空前のブームとなり、品薄とまでなったと言われる余市ウイスキーとはいったいどういうものなのでしょうか?マッサンを見なかった方も見た方も、もう一度、余市ウイスキーについて覗いてみましょう。

    「シングルモルト余市」ウイスキーの種類?

    余市はシングルモルトのウイスキーですが、そもそもシングルモルトとはどのようなものでしょうか?

    モルトとは大麦麦芽の意味ですが、大麦麦芽のみを使用したウイスキーを「モルトウイスキー」と呼ばれているそうです。そして単一の蒸溜所のみでつくられたウイスキーがシングルモルトと呼ばれているのです。つまり、「シングルモルト余市」は、余市の自然や風土が如実に表現されているウイスキーなんです。

    余市ウイスキーを作り上げた人物

    日本のウイスキーの父 竹鶴正孝

    日本を代表するウイスキーの酒造会社であるニッカウヰスキーの創業者ある「竹鶴正孝」は広島県の醸造家に生まれ大正期に日本で本格的なウイスキーを作りたいという一心からウイスキー誕生の地であるスコットランドへ留学します。しかし東洋人である竹鶴を受け入れる土壌はなく厳しい現実に直面するも、彼の熱意から年老いた職工から技術を習得したといいます。しかしすべての技術が明かされることはなく、日本へ帰国してからも、スコットランドの風土により近い余市という土地を選び、彼の研究は長く続きました。

    余市蒸溜所でなければ、作られなかったウイスキー。それは、ストレートヘッド型ポットスチールと、石炭直火蒸溜でした。その結果、余市ウイスキーならでは、重厚で芳醇な味わいの余市ウイスキーが生まれたのです。

    余市ウイスキーの特徴

    日本を代表するウイスキー、「余市ウイスキー」の特徴はどのようなものでしょうか?ウイスキーの父が作り出した余市の味を見てみましょう。

    重厚な力強さ、ピートと潮の香り。
    凝縮された、余市モルトの本質。

    出典:http://www.nikka.com

    竹鶴はこの「ピートの香」にこだわったと言われていますが、そのピートとは、植物が堆積し、長い年月をかけて炭化した泥炭のことであり、ウイスキーを作る工程で、このピートをたたいて、大麦を乾燥させるため、ピートの香りが大麦に移ります。ピートをたたいて生まれたウイスキーの風味がピーティーと表現されています。余市のウイスキーは重厚なピーティーというわけですね。

    香り:やわらかな樽熟成香と麦芽の甘さ、豊かな果実香の調和、穏やかで心地良いピート感。
    味わい:オークの甘さとしっかりとしたピートの味わい。麦芽の香ばしさとオレンジのような果実の調和。
    余韻:あたたかなオークの甘さとスモーキーさがゆっくりと持続する。

    出典:http://www.nikka.com

    北の大地、余市が織りなす自然の恵みと計算されつ尽くされた重厚な味わいが見事にマッチしたウイスキーと伺い知れますね。暖かい暖炉のそばで、じっくりとその余ウイスキーの奥深さを味わってみたくなります。

    余市ウイスキーの楽しみ方

    熱く燃える石炭の炎と厳しい北の自然に鍛えられ、雪深い貯蔵庫で静かに時を重ねたシングルモルト余市。
    その何ものにも負けない個性を堪能するなら、ロックかトゥワイスアップで。
    華やかさが花開いた後にウッディさが立ちあがり、モルトの甘味がゆっくり溶け出します。

    出典:http://www.nikka.com

    トゥワイスアップ

    ■余市ウイスキー1:水1
    *氷は入れません

    トゥワイスアップとはウイスキーの水割りという意味です。余市ウイスキー本来の味を楽しむのはこちらの飲み方がお勧めです。

    微かな酸味とモルトの甘さが出逢うハイボールなら、ビートのコクをさわやかに楽しめます。

    出典:http://www.nikka.com

    ハイボール

    ■余市ウイスキー1:ソーダ3
    *お好みより
    余市ウイスキー1:ソーダ2~4

    最近流行りのハイボールを余市のウイスキーでおしゃれに作って見ましょう。暖房で乾燥したのどを潤してくれそうですね。

    世界に認められた余市ウイスキー

    「ディスティラー・オブ・ザ・イヤー」受賞

    いかがでしたか?余市ウイスキーの魅力を存分に味わっていただけましたか?2015年、ニッカウヰスキー株式会社は、世界中の生産者の中から品質の高さと革新性において最も高い評価を得た1社だけに贈られる大変栄誉ある賞『ディスティラー・オブ・ザ・イヤー』を獲得もしたそうです。マッサンが北の大地、余市に吹き込んだ息吹は、80年という歳月を経て熟成され、世界が認める生産地として成長したことは我々日本人にとっても大きな誇りです。今年の夏は、そんな余市へ旅をしてみたものです。

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