2016/02/04
墨の住人
2016/06/06 更新
日本が誇る芸術品、焼酎。癖の強いものからさらりと飲めるものまで、とにかく種類が豊富です。そんな様々な顔を持つ焼酎のファンは多いはず。ですが、「飲みすぎると太るのでは…」と不安に思う方も同じく多いはずです。その太る原因、実はお酒ではないのかも…。
一度その魅力にハマってしまうとなかなか手放せない焼酎。芋、麦、ロック、水割り、お湯割り。銘柄が豊富で、飲み方も様々。日本の四季に合わせて「今日はこれ」なんてのも粋ですよね。
しかしながら、気になるのは飲みすぎにより太ること。せっかくの美味しい焼酎ですが、太ることが頭をよぎると「太るのは嫌だからお酒を断とうかな…。」なんて思ったり。
ちょっと待ってください!太る真の原因は焼酎、お酒ではありません!この記事で、それを証明します!
あれ?焼酎ってカロリー高い!?
上の表、一見すると焼酎をはじめ、アルコール度数が高いものほどカロリーが高い(=太る)ように思います。しかし、この数値はあくまで各お酒「100mlあたりの」カロリーです。
何が言いたいかというと、お酒によって飲む量が違う=お酒100mlあたりのカロリーと実生活における摂取カロリーは違うということです。
ビールは普通サイズで一缶350mlです。一方の焼酎はコップ一杯(ロック)で100ml程度です。
つまり、晩酌一回分でみると、
ビール 42kcal(100ml) × 3.5 =147kcal
焼酎 146kcal(100ml) × 1.0 =146kcal
ほぼ同じ程度であることがわかりますね。
とはいえ、この数値だけの太る原因となりうるカロリーを摂取していることに変わりはありません。では、太る原因をさらに掘り下げていきましょう!
アルコールは高カロリーですが、その性質が普通のカロリーとは少し違います。実は、アルコールのカロリーはエンプティカロリーといって、糖質や脂質よりも先に、最優先で熱として放出されるとされています。
お酒を飲んだ際に、身体が熱くなったり、顔が赤くなったりしますね。あれはアルコールのエンプティーカロリーが即座に熱として放出されているからだそうです。
ただ、お酒の原材料や後から加えられた糖分のカロリーはそのまま吸収されてしまいます。しかし、お酒全体のカロリーから考えると、それは微々たる量です。特に、焼酎やジン、ウイスキーといった蒸留酒は、その原材料のカロリーもかなり少ないのです。
お酒にもカロリーはあります。しかし、その大半はエンプティカロリーという種類のもので、熱として即放出されます。特に、蒸留酒(=原材料を酵母によりアルコール発酵したものが醸造酒。そこから一定温度でアルコール分のみを抽出したものが蒸留酒。)である焼酎は、最終的に体内で吸収されるカロリーが極めて低いといえます。
美味しいうえにカロリーが低いお酒。実は最近、焼酎は太るどころがダイエット中に最適な飲み物として注目を集めているんですよ!
アルコールの様々な要因によって食欲などが増進してしまった私たちの胃袋は何でも食べれてしまいます。
アルコールだけでも太る原因の1つですが、ダイエットの最大の敵は“おつまみ”です。
お酒を飲んでいる最中は脂っこい物が良く合うために「からあげ」「フライ」などのいずれも高カロリーな食品を食べてしまいます。
ですから、お酒+高カロリーなおつまみ=カロリーオーバー=太るという当たり前の方程式が出来上がります。
これまで説明してきたとおり、「お酒を飲む=太る」は間違いです。正しくは、「お酒を飲み、おつまみを食べる。喉が渇きお酒を飲み、またおつまみを食べる(以降、その繰り返し)=太る」なのです。
今までなんとなく太る原因はお酒だと思っていたあなた。真の太る原因はおつまみにあります。よく「ビールっ腹」なんて言いますが、あれはビール(=お酒)で太るのではありません。ビールの“お供”で太るのです。
晩酌の際は、お酒の量よりも、おつまみの量と質に気を使いましょう!
枝豆
枝豆には「メチオニン」「ビタミンB1」「ビタミンC」が豊富に含まれていて、アルコールの分解を助け、肝臓への負担を軽減してくれます!
タコ刺
タコ刺しは歯ごたえがあり、噛む回数の増加で満腹感が得られます!その上豊富なタウリンとタンパク質、コラーゲンまであり、美容と健康・ダイエットにもってこいです!
さつま揚げ
さつま揚げは植物油で揚げる為、コルステロールの増加を抑制し中性脂肪を減らしてくれます!さらにメラノイジンと言う良質なタンパク質により血管が若返りますよ!
以上が主なおすすめおつまみです。
これまで紹介したように、特に太る原因となりにくい焼酎と、低カロリーなおつまみの組み合わせで、「痩せられる晩酌」を実現できそうですね。
“焼酎ダイエットでは低カロリーを意識しすぎて、高カロリーな食べ物を食べられないというストレスから、結果「太る」羽目になった。”
なるほど。結果として「太る」羽目になるのであれば意味がありませんね。
というわけで、ストレスなく晩酌を十分に楽しむために、美味しいおつまみの次は、美味しい焼酎を選びましょう!
☆芋焼酎(乙類)
⇒芋の甘い風味が魅力。
【代表的な焼酎】森伊蔵・魔王・霧島
主に米麹とさつま芋を原料としている。九州南部・伊豆諸島などが産地。
☆麦焼酎(乙類)
⇒香ばしくすっきりした味わい
【代表的な焼酎】百年の孤独・二階堂・いいちこ
主に麦麹と麦を原料としている。長崎県・大分県などが産地。
☆米焼酎(乙類)
⇒深くまろやかな味わい。最近ではフルーティな物もある。
【代表的な焼酎】白岳しろ・天草・野うさぎの走り
主に米麹と米を原料としています。熊本県などが産地。
☆そば焼酎(乙)
⇒サラリとソフトな味わい。
【代表的な焼酎】雲海・神楽の舞・玄庵
主に米/麦麹とそばを原料としている。宮崎県・長野県などが産地。
☆黒糖焼酎(乙類)
⇒甘い香りで程よい口当たり。
【代表的な焼酎】奄美・れんと・朝日
黒麹とサトウキビを原料としている。奄美地方が産地。
☆甲類焼酎
⇒味にクセが無く不純物をほぼ含まず無色透明。カクテル・サワー・酎ハイなどのベースに用いられる。
【代表的な焼酎】ホワイトリカー・鏡月・純
主に糖蜜や穀類を原料としている。連続式蒸留機で蒸留した新式焼酎。
☆その他の焼酎
【代表的な焼酎】鍛高譚
しそ・昆布・とうもろこし・栗・胡麻・牛乳など、様々な原料が焼酎となる。
◆これだけ注意!
特に甲類やその他の焼酎は、甘いジュースやリキュールなどで割って飲む場合が多いため、太る原因とはなりにくい焼酎とはいえ、割るもののカロリーが高ければ、逆に太る飲み物となるため気をつけましょう!
酒蔵で丹精込めてつくられた焼酎。その研ぎ澄まされた味を、太ることに臆せず存分に楽しめるのは、職人の方の熟練の技があってこそ。
いかがでしたでしょうか。
焼酎は、そのカロリーの低さから、太るどころかダイエット中の飲み物として最適です。
さらに、焼酎とともに楽しむおつまみとして、枝豆・タコ刺・さつま揚げなどをチョイスすれば、充実した晩酌で健康にもなれるという、まさに至れり尽くせりの豊かな生活を送ることができます。
もしこの記事をお読みになられているあなたが太ることを気にしているのであれば、焼酎は最高のパートナーとしてあなたを支えてくれるはずですので、ぜひ一度、お試しいただいてはいかがでしょうか。
日々進化し続ける焼酎に、これからも要注目です!それではまた!
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