2016/04/08
hiro1439
2016/05/21 更新
ここ数年でハイボールの人気は急上昇しています。もはや国民的なカクテルといっても過言ではありません。しかしウイスキーを使ったカクテルはハイボールだけではないのです。そこで今回はウイスキーのうんちくも含め、ウイスキーを使った美味しいカクテルをご紹介しましょう。
ウイスキーとは大麦、ライ麦、トウモロコシなどの穀物を麦芽の酵素で糖化し、それを発酵させて蒸留したもののことです。
簡単に言ってしまえば、ビールや発泡酒を蒸留するとウイスキーになるということです。
同様にワインを蒸留するとブランデーに、日本酒を蒸留すると米焼酎になります。
ご存じない方も多いようですが、出来立てのウイスキーの原酒は無色透明なんです。
その原酒をオーク樽でゆっくり熟成させることによってオーク樽の色素が溶け込んで、ウイスキーはあの何とも言えない色合いになるのです。
これはウイスキーに限らず、ブランデーやラムなども同様です。
通称「五大ウイスキー」と呼ばれ、産地によって分類されています。
事細かに解説するととても難しくなってしまいますので、今回ここでは簡単にご紹介します。
スコットランドで作られるウイスキーの総称です。
大麦を主原料とし、「ピート」と呼ばれる腐葉土のようなもので香り付けされるのが特徴です。
ピート由来の独特な香りがクセになる味わいで、愛好家の方も多い伝統的なウイスキーです。
単一の蒸留所で作られたものを「シングル モルト」、それらを数種類ブレンドしたものを「ブレンデッド」と呼びます。
アイルランドで作られるウイスキーの総称です。
主に大麦を主原料として作られますが、スコッチ ウイスキーと違い「ピート」を使わないのが特徴です。
そのためスコッチ ウイスキーと比べると軽めでまろやか、飲みやすい味わいのものが多いです。
アメリカで作られるウイスキーの総称です。
主にトウモロコシを主原料とし、内側を焦がしたオーク樽で熟成させるのが特徴です。
トウモロコシ由来の甘い香りと、焦がした樽によるビターな味わいが楽しめます。
その中でもケンタッキー州で作られたものを「バーボン」、テネシー州でつくられたものを「テネシー ウイスキー」と呼びます。
カナダで作られるウイスキーの総称です。
主にトウモロコシを主原料として作られますが、アメリカン ウイスキーよりライ麦を使う比率が高いのが特徴です。
そのためアメリカン ウイスキーと比べると、軽めで優しい味わいのものが多いです。
日本で作られるウイスキーの総称です。
テレビ ドラマにもなったのでご存知の方も多いかと思いますが、竹鶴 政孝さんがスコッチ ウイスキーの技術を応用して作ったのが起源です。
近年、国際的なウイスキー品評会で高い評価を収めることも増え、世界的に人気のあるウイスキーとなってきています。
では早速、ウイスキーを使ったカクテルをご紹介していきましょう。
ハイボール
氷を入れたグラスにウイスキーを注いで、ソーダで割るだけの簡単カクテルです。
お好みでスライスしたレモンなどを加えましょう。
今や説明する必要も無いと思いますが、ウイスキーのソーダ割りです。
ソーダの代わりにジンジャーエールやコーラで割っても美味しく頂けます。
先述した通りウイスキーには様々な種類があり、その味わいも千差万別です。
いろいろ試しに飲んでみて、お気に入りの銘柄を探してみるのも楽しいです。
バーなどでただ「ハイボール」と注文するより、「〇〇〇のハイボール」と注文した方が、なんか通っぽくてカッコイイと思います。
ジョン コリンズ
ウイスキーにレモン果汁とガム シロップを加えてシェイクし、ソーダで割るカクテルです。
レモンとマラスキーノ チェリーを飾ります。
19世紀終わり頃、イギリスでジョン・コリンズという名前のバーテンダーが最初に作ったと言われています。
イギリス発祥のカクテルですから、使うウイスキーはスコッチもしくはアイリッシュ ウイスキーで作るのが基本です。
ウイスキーの代わりにジンを使うと「トム コリンズ」、ラムを使うと「ペドロ コリンズ」、ブランデーを使うと「ピエール コリンズ」と、様々な派生カクテルが存在します。
ゴッド ファーザー
氷を入れたロック グラスにウイスキーとアマレットを3:1の割合で混ぜるだけの簡単カクテルです。
アマレットとは杏子の種子から作られる、イタリアを代表するリキュールです。
杏仁豆腐のような独特な香りがします。
アメリカの禁酒法時代を題材にした映画「ゴッド ファーザー」にちなんで、使うウイスキーはアメリカンもしくはカナディアン ウイスキーを使うのが一般的です。
ウイスキーの代わりにウォッカを使うと「ゴッド マザー」に、ブランデーを使うと「フレンチ コネクション」とカクテルの名前が変わります。
ラスティ ネイル
氷を入れたロック グラスに、ウイスキーとドランブイを3:1の割合で混ぜるだけの簡単カクテルです。
直訳すると「錆びた釘」という意味になりますが、イギリスの慣用句として「古めかしい物」という意味にもなります。
ドランブイとはスコッチ ウイスキーに香草とハチミツを加えたリキュールです。
スコッチ ウイスキー ベースのリキュールと合わせるので、使うウイスキーもスコッチ ウイスキーで作るのが公式レシピです。
ミント ジュレップ
グラスにウイスキーとミントの葉とガム シロップを加えて軽く潰し、クラッシュ アイスをたっぷり入れて混ぜたカクテルです。
アメリカ発祥のカクテルで、1860年代の南北戦争時代の頃から存在する歴史あるカクテルです。
アメリカ発祥のカクテルですから、使うウイスキーもアメリカン ウイスキー(特にバーボン)で作るのが公式レシピです。
アメリカで開催される競馬の祭典「ケンタッキー ダービー」の公式ドリンクとしても有名なカクテルです。
ニューヨーク
ウイスキーにライム果汁とグレナデン シロップを加えてシェイクしたカクテルです。
アメリカの州の名前が付いているカクテルなので、使うウイスキーもアメリカン ウイスキーを使うのが一般的です。
アメリカン ウイスキーの中でもライ麦を主原料とするライ ウイスキーを使うのが公式レシピとなります。
グレナデン シロップとはザクロの果汁を使った赤いシロップのことです。
マンハッタン
ウイスキーとスイート ヴェルモットを2:1の割合で混ぜ、よく冷やしてカクテル グラスに注ぎ、マラスキーノ チェリーを飾るカクテルです。
アメリカの都市の名前が付いているカクテルなので、アメリカン ウイスキー(特にライ ウイスキー)を使うのが一般的ですが、カナディアン ウイスキーを使うこともあります。
ヴェルモットとは白ワインに香草を漬け込んだもので、カラメルを加えて甘口に仕上げたもののことをスイート ヴェルモットと呼びます。
ウイスキーの代わりにブランデーを使うと「キャロル」に、ラムを使うと「リトル プリンセス」とカクテルの名前が変わります。
いかがでしたでしょうか?
他のもウイスキーを使ったカクテルは無数に存在しますが、今回はその中でも代表的なものをご紹介させていただきました。
ウイスキーをオン ザ ロックや水割り、ハイボールで楽しむのもいいですが、たまには趣向を変えてカクテルにして飲むのも楽しいと思います。
ぜひ一度お試しください。
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