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    メキシコ産テキーラのあれこれ・原料はなにか?作り方と種類を調査!

    ストレートやカクテルなどでもおなじみのテキーラ!テキーラとは何か?その原料は?若いテキーラと熟成品の種類と違い。原料からなるアルコール風味で始まるトーンをちりばめた、まろやかで甘みのあるスパイシーな芳香を放つテキーラを調査したいと思います!

    テキーラとは?!

    テキーラ(tequila)
    テキーラ酒を産したメキシコの地名から名前が付けられ、原料のリュウゼツランの茎をしぼった液を発酵させ、蒸留してつくった無色透明の酒。メキシコ産で、酒精度は40度くらい。
    メキシコ中部のハリスコ州テキーラ村などに産する、原料の竜舌蘭(りゅうぜつらん)の茎のしぼり汁を発酵させ、発酵液を単式蒸留機で2回以上蒸留してつくる蒸留酒テキーラ。アルコール度数は35~50度で、40度前後のものが多い。メキシコの国内法で原料の竜舌蘭の品種や産地、製法などが規定されている。原料の竜舌蘭を用いた蒸留酒テキーラは「メスカル」という。塩をなめながら、ストレートで飲む。カクテルにも用いる。◇「テキーラサンライズ」「マルガリータ」などのカクテルや、アメリカのバンド、チャンプスが1958年に発表した「テキーラ」(チャック・リオ作曲)のヒットなどから一般に広まった。

    マルゲリータカクテル

    テキーラを使った代表的なカクテルのひとつ。1949年、ロサンゼルスのバーテンダー、ジャン・デュレッサー氏が若くして亡くなった恋人の名前をつけたといわれている。ロマンチックなエピソードで世界中の人々の心をとらえた作品。

    テキーラの歴史!テキーラの原料の発見!

    テキーラは19世紀頃、メキシコにてスペイン人が造ったのが始まりと言われている(山火事で原料である竜舌蘭が焼け美味しいそうな匂いを発していたのをスペイン人が発見。その樹液を原料として「メスカル」を作ったのが、テキーラのきっかけと言われている。
    テキーラの語源は、原料であるアガベ・アスール・テキラーナ(竜舌蘭の一種)の産地ハリスコ州のテキラーナ地区の名前からきている。

    メキシコ・テキーラ地方のテキーラの原料アガベ畑の景観

    テキーラが地名だってことも、この風景も世界遺産ということも驚きだ!

    テキーラの原料とは!

    原料となる Agave tequilana(竜舌蘭)

    メキシコ産であることから、サボテンが原料と誤解されることがあるが、原料の竜舌蘭とサボテンは異なる植物である。 原料となる竜舌蘭は150種類余りあり、そのうち136種類がメキシコに植生している。

    ピニャ

    原料のアガベの葉と根を切り落とし球状を呈した茎。

    原料からテキーラになるまで!

    メキシコ産の原料竜舌蘭から造られた酒は、総称でメスカル(Mezcal)と呼ばれる。このうちCRTの基準を満たす、産地、原料、製法などの下記5規格に見合ったもののみをテキーラとして、販売、流通することが許される。
    主原料はアガベ・テキラーナ・ウェーバー・ブルー品種でなくてはならない。また、主原料が総原料に占める割合は51%以上でなくてはならない。
    主原料のアガベは、ハリスコ、グアナファート、ナヤリ、ミチョアカン及びタマウリパス各州の特定地域で生育されたものでなくてはならない。
    テキーラ村とおよびその周辺地域で蒸留されたものでなくてはならない。
    最低2回の蒸留がされていなくてはならない。
    NOMナンバーと呼ばれる蒸留所番号をラベルに表記しなくてはならない。

    原料のアガベ・テキラーナ・ウェーバー・ブルーは、茶畑に似たような状態で丘陵地に栽培され、雨季の初めである6月に植えられて8~10年ほどで生育し、直径70~80cmになった球茎を使用する。収穫は生育したものから順に、通年にわたって行われ、コア (Coa) と呼ぶシャベル(あるいは大型の鑿)に似た専用の鎌が用いられる。葉を切り落とされ収穫された原料のアガベはパイナップルに似た形をしているので、ピニャ( piña、パイナップルという意味)と呼ばれている原料。ピニャは大きいものでおよそ50kgほどあり、傾斜を伴う畑からはラバを使って搬出する伝統が守られている。

    1.伝統的な方法では収穫後、石を敷き詰めた穴に原料のピニャを積み重ね、下から燻製に近い形で30時間程度蒸し焼きあげる。

    2.蒸しあげた原料のアガベを1週間放置し、その後これを石臼ですり潰し汁を絞り出す。

    3.絞り汁を発酵させる。発酵後はエタノールが3 - 5%が含まれ、日本のどぶろくとよく似た風味となる。

    4.蒸留器でアルコール度数を高める。メスカルは1回しか蒸留しないがテキーラは2 - 3回蒸留される。

    様々なテキーラ

    テキーラの種類

    樽で熟成させたものは徐々に琥珀色を呈してくる。
    ①ブランコ(Blanco/Silver)
     製造されすぐに瓶詰めされたもので、テキーラの風味・特徴がはっきり現れる。
    ②ゴールド(Gold)
     ブランコと熟成されたもの(レポサドもしくはアニェホ以降)をミックスさせたもの。 (商標にあるゴールドとは異なる)
    ③レポサド(Reposado/Aged)
     2ヶ月〜1年未満樽で寝かせたもの。
    ④アニェホ(Añejo/Extra Aged)
     1年以上またはレポサドよりも寝かせたもの、樽の香り付けなどでウイスキーと似た
     風味になる。
    ⑤エクストラ・アニェホ(Extra Añejo/Ultra Aged)
     3年ほど寝かせたもの。価格も最も高く、生産しているハリスコ州では数十万円の
     物も見ることができる。

    プエブリート ブランコ テキーラ 

    アガベの風味がしっかり。ひじょうに美味しいです。

    エル・チャッロ・ゴールドテキーラ

    あま味が非常に魅力的な高品質テキーラゴールドは1 ヶ月樽熟成をした淡い茶褐色、樽熟成によりシルバーよりまろやかとなる。新鮮な柑橘系とコーヒー豆を思わせるアロマが心地よいスモーキーな香り、フルーティー な甘みが特徴的なテキーラです。 ストレートで味わっても とてもおいしい!

    ラ カバ レポサド テキーラ

    フルーティな香りがスタートに感じられ、ややドライな口当たり。 フィニッシュはドライフルーツを感じさせる。ストレートで飲むのが最もおすすめ!

    カサ ノブレ アニェホ テキーラ 

    カサノブレのなかでも最も洗練されたテキーラです。フレンチ・ホワイトオークの樽で2年間、完璧な状態に達するまで熟成された、限定生産による究極のスピリッツ。深みのあるゴールド、たちのぼる比類なきブーケ、そして世界のスピリッツの中でも最高ランクのボディ。職人の手による美しいパープルのガラス製デキャンタ入りです。

    リザーブ(エクストラ・アニェホ)

    市場に出回るようになってから日が浅いこともあり、公式の分類ではありませんが、アメリカンホワイトオークまたはフレンチホワイトオークの樽 で3年以上(8年を超えるものもあります)熟成させたテキーラに付けられる名称です。味、価格共に高級コニャックに迫るものがあります。

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