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    あなたは説明できる?発泡酒とビール、第三のビールの違いについて

    発泡酒やビール、第三のビールなどのお酒を買うためにお店に入っても、実際のところどれが発泡酒でどれが第三のビール?違いは何?と悩んだことはありませんか?今さらですが、発泡酒とビール、第三のビールの違いについて、ここではご説明させていただきます。

    発泡酒、ビール、第三のビールに違いはあるの?

    「ビール」、「発泡酒」、「第3のビール」など、“ビール系飲料”と一言で言っても種類が増えている近年。皆さんはその違いをご存知ですか?もちろん値段が安くなるのは有難いことですし、実際に飲んでみても「発泡酒」なのか「第3のビール」なのか、思いのほか味の違いもさほどないようにも思えます。

    ですが、「ビール」と「発泡酒」、「第3のビール」には、それぞれちゃんとした違いがあるのです。もちろん呼び名も違うように、中身にもれっきとした違いはあります。では、実際にはどのような違いがあるのでしょうか?

    「ビール」は「発泡酒」と何がどう違うのか?

    それではまず、「ビール」と「発泡酒」の違いから説明していきましょう。「ビール」と「発泡酒」の違いは、「麦芽」と「税金」にありました。基本的には「麦芽の使用量」の違いにより「税金額」にも違いが生じ、その結果、「ビール」になるか「発泡酒」になるかが決まります。

    「ビール」と呼ぶには、麦芽を3分の2以上使用しなければならないという決まりがあります。「発泡酒」と呼ばれるものは、麦芽の使用量がそれ以下となるところが大きな違いです。「ビール」と呼ぶには、麦芽の飲み物であるということが大前提なのです。

    では、「発泡酒」と「第3のビール」の違いは何?

    では、「発泡酒」と「第3のビール」の違いは何でしょう?「発泡酒」が市場に出回り始めた1997年(平成7年)以降、「ビール」より安い「発泡酒」は、飲んでみても違いがあまり感じられず、消費者の懐をとらえたことで大人気となりました。ですが2003年(平成15年)の税制改正で「発泡酒」の税率がアップし、「発泡酒」離れが起こると危惧したメーカーが、次に研究・開発したのが「第3のビール」になります。

    「第3のビール」と「発泡酒」との大きな違いは、「第3のビール」は麦芽を使用せず、豆類やトウモロコシなどの原料を使い、ビールテイストに仕上げたものだと言う点です。しかし、2006年(平成18年)の税制改正では、「第3のビール」の税率もアップ!そこでさらなる研究・開発したのが、麦を使った「発泡酒」にスピリッツ(蒸留酒)を混ぜ、ビールテイストに仕上げたものです。酒税法上ではこれが「リキュール(発泡性)」の扱いとなり、それまでの「第3のビール」は「その他の醸造酒(発泡性)」と呼ばれるようになりました。「発泡酒」との違いうんぬんよりも、「第3のビール」はもはや、ビール系ではないものとなっているところに違いがあります。

    「第3のビール」がビール“系”でなければ、アルコール度数にも違いはあるの?

    いいえ、アルコール度数に違いはありません。「ビール」、「発泡酒」、「第3のビール」共に5%~5.5%程度(一部ダイエット系を除く)となっており、「第3のビール」だからと言ってアルコール度数に違いがあるわけではありません。

    「発泡酒」と「第3のビール」、その違いに気付きますか?

    上記の「極ZERO」が2本並んだ画像、どちらが「発泡酒」でどちらが「第3のビール」か、その違いがわかりますか?実は左が「第3のビール」で右が「発泡酒」となります。ほとんど同じような缶ですが、微妙な違いがあります。「発泡酒」を買うのか「第3のビール」を買うのか、じっくりよく見てから買わなければ、間違いそうですよね。

    では、お店で飲むときはどうでしょうか?お店で出された「ビール」は、「ビール」なのか「発泡酒」なのか、はたまた「第3のビール」なのか、飲んだ時にその違いに気が付く人は何人いるでしょうか?「ビール」と思って飲めば「ビール」だし、「発泡酒」と言われれば「発泡酒」だと思ったり・・・。実際のところ、よっぽどの「ビール」通でもなければその味の違いに気が付く人は少ないのではないでしょうか?

    最後に・・・。

    いかがでしたか?少しは「ビール」と「発泡酒」、「第3のビール」の違いについて、ご理解いただけましたでしょうか?パッケージがよく似ていて、パッと見はビールにしか見えないし、安くて財布に優しいから・・・。と言った理由で、「発泡酒」や「第3のビール」を選んでいる人も少なくないと思います。今度スーパーでお酒を買うときは、一度成分表示などをよく確認してみて下さいね。最後までお読みいただきありがとうございました。

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