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    サントリー『山崎』のヴィンテージ・ウイスキー!驚きの価格とは?

    サントリーの『山崎』は国内はもちろん世界中でも有名なウイスキーの一大ブランドとなり、価格的にも特にいわゆるヴィンテージものは驚きの価格で取引されています。今回はその『山崎』を中心としたジャパニーズ・ウイスキーに関する豆知識と価格についてご紹介したいと思います。

    サントリーウイスキー『山崎』とは?

    山崎蒸溜所の特徴は「世界にも類を見ない多彩なウイスキーの原酒のつくり分け」にあります。「日本人の繊細な味覚にあったウイスキーを追求し、世界に通じるウイスキーをつくる」。山崎蒸溜所ではそのテーマを長年追い求め続け、匠の技を継承しながら多彩なモルト原酒をつくり分けるために革新を加えてきました。シングルモルトウイスキー「山崎」を世界品質に高めた山崎蒸溜所の歩みはジャパニーズウイスキーの歴史そのものであり、まさにジャパニーズウイスキーの聖地といえます。四季折々の変化を身近に感じ、上質な水が豊富に湧く緑豊かで湿潤な山崎の地は、ウイスキーを育む条件の揃った理想郷です。

    山崎蒸溜所でのモルト原酒づくりは「仕込み」とよばれる糖化・ろ過工程から本格化します。麦芽を細かく砕き、温水とともに仕込槽へ。デンプンが糖分に変わり、これをゆっくりと時間をかけて濾過し、きれいに澄んだ麦汁をつくります。麦汁の味わいは仕込水に左右されます。だからこそ、サントリーは山崎の名水を選び、ウイスキーづくりを行っています。麦汁を発酵槽に移し、酵母を加えます。ここで酵母がアルコールと炭酸ガス、香味成分を生み出します。これが「発酵」です。山崎を生産するサントリーではさまざまなタイプのモルト原酒をつくるため、数多くの酵母の中からイメージするウイスキーの香味にふさわしい酵母を厳選しています。発酵槽には、ステンレスタンクと木桶槽を使用。特に自然条件を活かした木桶槽は温度管理が難しい反面、保温性にすぐれ、しかも山崎蒸溜所内に棲みつく自然の乳酸菌などが働き、ウイスキーに豊かな味わいをもたらします。発酵工程で生まれたもろみはポットスチルと呼ばれる蒸溜釜で2回蒸溜されます。

    山崎蒸溜所には形状やサイズの異なる蒸溜釜が並んでいます。山崎蒸溜所では蒸溜釜を使い分けることで、軽快なウイスキーから重厚な味わいのウイスキーまで様々な原酒を生み出します。更に直火蒸溜や間接蒸溜という加熱方法の違いによっても様々な個性を持つモルト原酒を生み出します。こうして山崎蒸溜所では仕込みから蒸溜まで様々なつくり分けがおこなわれ、多彩な個性を持ったモルト原酒が生まれるのです。蒸溜された原酒は樽に詰められ貯蔵庫で永い眠りにつき、熟成の時を待ちます。同じ原酒でも詰める樽の種類により、熟成後は味わいの異なるウイスキーに仕上がります。山崎蒸溜所ではオーク材、形状、サイズの異なる樽を使い分けていますが、その中に日本ならではの貯蔵樽、北海道産のミズナラ樽もあります。ミズナラ樽は長期貯蔵することで、日本の香木を思わせる独特な熟成香をモルト原酒にもたらし、山崎のその特長ある香味のウイスキーに海外から注目が集まっています。

    ヴィンテージ・ウイスキー『山崎』の12年、18年の価格

    シングルモルト 山崎12年  価格 12,480円

    繊細で複雑、深みのある味わい 繊細で上品なテイストの日本を代表するシングルモルトウイスキー。飲み飽きず、幾重にも押し寄せる複雑な香味が、世界を魅了しつづけています。テイスティングノート ホワイトオーク樽熟成原酒由来の甘いバニラ香と熟した果実香が特長。シェリー樽原酒とジャパニーズオークのミズナラ樽原酒が潜む。色:琥珀色 香り:桃・熟した柿・マーマレードバター・カスタードクリームトフィー・ココナッツ・バニラ伽羅・丁字 味:奥行きのある甘味  厚みのある味わい フィニッシュ:甘いバニラ 樽香 心地よく長い余韻

    シングルモルト 山崎18年  価格 38,780円

    山崎蒸溜所に眠るモルト樽の中から、貴重な山崎の酒齢18年以上の秘蔵モルトを厳選・吟味してヴァッティングし、フルボディの18年ものシングルモルトウイスキー山崎です。シェリーヴァットの古樽でたっぷり後熟。モルト・ファンには垂涎の一瓶です。圧倒的な熟成感、甘いドライフルーツや香ばしいチョコレートの香りが特長です。シングルモルトウイスキー山崎は国際的な酒類コンテストで“ノーブル”と表現され、高い評価を獲得しました。それは千年の古都、京都郊外の風土と匠の技が磨き上げた雅な香味。甘く華やかな、花や果実を想わせるエステリーな香りの花束があなたの心のグラスをしっとりと潤します。

    サントリー『山崎』25年の価格の意味すること

    インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)をはじめとする国際的なコンペティションは、メーカー名やブランド名を隠したブラインドテイスティングによる、厳密な審査で賞が決定されます。そこで高い評価を受けている山崎は、真に素晴らしいウイスキーであると評価されているのです。そこでだいたいが30~40万円程度の価格で取引されていることが多いようです。

    山崎をはじめとするジャパニーズウイスキーは、今や世界に影響を与える存在。例えば、スコットランドのボウモア蒸溜所が『ボウモア ミズナラ』というウイスキーを発売したことがウイスキーファンの間で話題になりましたが、これはまさに日本、特に山崎が世界のウイスキーに影響を与えている証左です。ますます多様化するウイスキーの世界を、これからは山崎、そしてジャパニーズウイスキーがリードしていくことでしょう。

    日本のウイスキーの価格ランキング!

    山崎35年43%700ml THE YAMAZAKI SINGLE MALT WHISKY

    価格 3,480,000 円

    サントリー 山崎 50年 57度 700ml 木箱付 2011年 150本限定販売

    価格 4,950,000円

    軽井沢45年 命の水 59.6%700ml Japanese Single Cask Malt Whisky

    価格 5,400,000 円

    上記の価格は日本で手に入るそれぞれの価格を書かせて頂いたもので、あくまで目安の価格です。実際の価格は前後する場合がございますことをご了承ください。

    アジア市場での価格高騰

    アジアではワインに続いて、ウイスキー市場が活発です。中国の新興富裕層が北京を中心に、ウイスキーへの投資に力を入れ始めており、それが大きな牽引力となって価格の高騰を招いています。価格が上がるにつれ、スコットランドや日本のシングルモルトウイスキーの限定ボトルの価格もどんどん上昇しています。最近では8月23日に香港で行われたボナムズのウイスキー・オークションに開催前からその価格争いに熱い注目が集まり、日本の軽井沢や羽生、スコットランドのマッカラン、バルヴェニー、グレンフィディックといった蒸留所からの希少ウイスキーが400ロット以上出品され、多くが驚きの価格で取引されました。そこで価格の世界新記録が出ています。日本でも高価格で取引される軽井沢1960年で、52年熟成のこのウィスキーは日本の単体ウイスキーボトルとしてはこれまでで最高価格となる91万8千750香港ドル(11万9千ドル)という価格で落札されました。香港ボナムズのワイン及びウイスキー専門家ダニエル・ラムによると、ウイスキーは今やアジアのバイヤーたちが価格を争って買い求める人気ジャンルとなっており、これほどの価格高騰は誰も予測していなかった事態だという。「アジアでのウイスキーのコレクターが増えるにつれ、トップクラスのものやすでに生産が中止されているものは、ますます不足し価格も高騰してくるでしょう。そのような状況では、オークション会社がコレクターにとって信頼できる供給源となるはずです。」

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