2015/12/20
ai-pon
2016/01/11 更新
フランスワインは理解しきれないことも多い、ワインに対する見識のない人が頂点に君臨するような高級銘柄を飲んでも、おいしいと感じないかもしれません。フランスワインがワイン愛好家たちの基本となっているのは事実。それだけ奥深い魅力をたたえたワインが多いのです。
ワインの歴史、生産量、どれをとってもボルドーは世界を圧倒しています。 フランス史上2度もボルドーに首都が置かれたことをご存知ですか。 フランスにとってそしてヨーロッパの歴史においてボルドーは 大変重要な都市です。
ヨーロッパで赤ワインというとたいていボルドーです。 それは味だけでなく、体に良いという定説が影響しています。 日本のイタリア料理店ではイタリアのワインしか置いていないところが 多いですが、イタリア現地のレストランでは必ずと言ってよいほど ボルドーのワインが置いてます。
フランスボルドーの赤ワインだけが美味しいわけではありません。 これは好みの問題で飲みなれているせいかもしれません。
ボルドーはフランスの国土を五角形に見立てた場合、左下(南西部)に位置し、大西洋の影響を受けた温暖な気候と、そこを流れる大きな川に沿って発展してきました。そのため場所によって地質がまったく異なり、地域に応じた複数のぶどう品種から、幅広い味わいのワインが生産されています。そのほとんどは赤ワインで、白ワインは全体の10%程度しか作られていません。
ボルドーでは複数のぶどう品種をブレンドしてワインを作る事が多いです。 赤ワインではカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、白ワインではソーヴィニヨン・ブランやセミヨンを中心に、シャトー独自の個性を打ち出しています。
ボルドーシャトーではその年のぶどうの出来によって、それぞれが自分のブランドイメージを守りつつも、より品質の高い味わいに仕上がるよう毎年比率を調整しているのです。 そのためボルドーでは、多少天候に恵まれない年であっても、作り手達の努力によって素晴らしいワインを産みだされる可能性を秘めていると言えます。
香りや味わいですが、フランスボルドーの赤ワインで一番多く表現される香りは、カシス。 日本ではジャムやゼリーとして売られているのをスーパーなどで見かけます。 そこを起点にさまざまな香りが生まれていきます。 カシス香は熟成を経たワインにはもちろん、比較的若いワインでも感じる事が出来ます。 メルローを主体としたワインには若いうちから楽しめるものが多いのも、フランスボルドーの大きな特徴の一つです。 若いうちはタンニンのどっしりとした果実味と、ヴォリューム感に溢れたパワフルな味わいが特徴です。これが熟成を経るとタンニンと色素が落ち着き、こなれたタンニンの甘み、旨みが出てきます。この円熟した味わいが、ボルドーの最大の魅力なのです。 カベルネ・ソーヴィニヨンには抗酸化作用を含むタンニンが豊富で、一般的に飲み頃は10年前後、よく作りこまれたワインになると、その飲み頃は80年後とも100年後とも言われています。
料理との相性は、やはり脂味の乗った牛肉や羊肉のステーキが一番でしょう。 どっしりとしたワインの味わいが、肉の脂と塩・胡椒の織り成す旨みと見事にマッチし、普段胸焼けして食べられないぐらいの量でも、ぺろりと食べ切れてしまいます。 他にも鶏肉、カモ肉、ジビエ(野禽類)、チーズ全般、卵料理やきのこ・・・。 フランスボルドーのワインは幅広い料理に合わせる事が出来ると思います。
フランスボルドーは長期熟成を経て澱が生じている場合が多く、フランスワインを注ぐ際にグラスに澱が入りにくいようボトルの肩が張った「いかり肩」に作られています。丁寧に注げば、この肩の部分に澱が溜まってグラスには澄んだフランスワインを注ぐ事が出来るのです。
ワイン、と聞いて思い浮かぶ国といえばフランス。フランスでは実にレベルの高いさまざまな個性的なワインが生産されています。三大ワイン産地はボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュ。この他にも有名産地を多く抱えます。
フランスは自他共に認める世界一のワイン王国です。なぜすぐれたワインが生まれるかと言うと、フランスの気候・風土が、ワイン用ぶどうの栽培に恵まれていることや、品質を守る為、AOC法といった格付けを制定するなど、国を挙げて取り組んできたことにもよります。
そんなハイレベルなフランスワイン最高級のAOCワインの約4分の1を占めるのがフランスボルドー。フランス南西部を流れるガロンヌ川、ドルドーニュ川、ジロンド川の両岸に広がるおよそ10万ヘクタールの土地からフランスボルドーワインが生まれます。
フランスボルドーワインの魅力はどっしりとした濃厚な赤ワイン。赤ワインらしい赤と言った表現もされます。濃厚とはいえ、味わいの特徴はとてもやわらかく香りが繊細です。これらの特色はフランスボルドーで使われる主要ブドウ品種のカベルネ・ソーヴィニヨンによってもたらされるものです。
ワインにはそれぞれ個性があり、様々な味を持ちます。ワインの個性を決める4つのポイントをご紹介します。
造り手
ワインの味は造り手の個性や感性に大きく左右されます。葡萄の栽培はもちろん、品種のブレンドの割合まで、造り手によるこだわりが個性的な味のワインを作り出します。どの生産者もみんな自分のワインが世界一と自信を持っている強者揃い(?)
生産地
ワインは生産地の条件によって味が変わってきます。ワインは世界各地で栽培されていますが、葡萄が育つのに適している環境となると限られてきます。主な気象条件としては、気温、日照時間、年間降水量などの影響があげられます。
ブドウの品種
フランスボルドーのワインを例に挙げると、ほとんどがカベルネ・ソーヴィニョンを中心に、葡萄品種を2種以上ブレンドしてワインを作ります。しかしながら、それぞれの品種を混ぜる割合等により微妙に味わいが変化していきます。それにより様々な個性的な味わいのワインが生まれるのです。ボルドーではカベルネ・フランやメルロなどがよくブレンドされます。
ヴィンテージ
ヴィンテージというのは原料の葡萄が収穫された年を示すものですが、気候が激しい地域では天候による影響が大きく、味の違いが出やすくなります。天気のいい日が続いた年は当たり年と言われるようです。これは葡萄がよく熟すので、糖度の高い濃厚な味のワインの生産が可能になる、といわれています。
フランスワインはいかがでしたか?
とっても奥深いことが感じられましたでしょうか。
それぞれの楽しみ方でフランスワインを味わってください。
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