いくつのお酒を知ってますか?お酒の種類と製法をお教えします。
2016/05/18
Kurusora
2015/12/25 更新
お酒にはたくさんの種類があり分類も様々な方法でできますが、今回はメニュー別に種類を分けてご紹介します。知れば知るほどお酒の世界は深く、お酒について詳しいのは大人のたしなみとしても素敵です。普段は飲まないお酒の種類でも、知ったら飲みたくなるかも!?
お酒の種類、どのくらい知っていますか?
お酒の種類や特徴について、飲み会でさらっと披露できたらかっこいいですよね!
あなたはお酒に詳しいですか?
詳しい人もそうでない人も、これをみればお酒がもっと美味しく楽しくなること間違いナシ!
お酒の種類やその特徴についてご紹介します!たくさんの種類からお気に入りを見つけてください!
ただお酒の種類といっても、製法別や原料別など様々な分け方があります。今回はわかりやすいように、メニュー別に種類を分けたいと思います。
やっぱり、とりあえずビールでしょ!
日本でも世界でも消費量NO.1のアルコールがビールです。日本では、その爽快感とアルコール度数の低さから男性だけではなく、女性にもよく飲まれているお酒です。
消費量もさることながらその歴史も古く、紀元前4000年ごろにはシュメール人たちの手によってビールが製造されていたとおぼしき記録も残されています。
ビールは、麦芽、ホップを主原料に発酵・醸造して作られる炭酸ガスを含む醸造酒です。
製法は大きく分けて、大麦を発芽させる「製麦工程」と酵母をまぜて発酵させる「醸造工程」、成分をろ過する「製品化工程」の三段階からなります。
ちなみに麦芽とはその文字通り大麦を発芽させたものです。
また、使用する酵母や発酵方法、麦芽の種類などによって
いくつかの種類に分類することが出来ます。
・下面発酵
5度~10度程度の低温で発酵させたものです。
まろやかですっきりした味わいにであり、冷やして飲むのがオーソドックスな飲み方です。日本のビールはこのタイプが大半です。
・上面発酵
上面発酵酵母を使い10度~20度で発酵させたものです。香味が強いのが特徴です。冷やすと風味が失われるので、常温で飲む飲み方が一般的です。
イギリスのスタウト、エール、ドイツのアルトなどが代表的な銘柄になります。
・生
貯蔵タンクの中で熟成させたビールを、熱処理せず、ろ過したものです。
・加熱殺菌
びん詰め後、温水にて加熱殺菌をしたものです。
以前はこのタイプのビールが主流でしたが、最近は生に人気が集まっているようです。
・ラガー
加熱殺菌されたビールの呼び名と勘違いしがちですが、本来は熟成させたビールの総称です。
・ピルスナー
淡色ビールの代名詞です。しかしもともとは、チェコで製造されていた銘柄の名前です。日本のものはほとんどがこのタイプになります。
・スタウト
砂糖を原料の一部とした、イギリスの濃色ビールの一種。甘みがとコクがあります。
・黒
スタウトよりさらに濃い色をしています。香味が強く苦味は少ないのが特徴です。
ワインについて詳しいとかっこいいですよね!
ワインは、厳密には果物から作られた醸造酒のことを指しますが、世間一般ではブドウから作られた醸造酒の代名詞となっています。
紀元前に書かれた「ギルガメッシュ叙情詩」にも登場する長い歴史を誇るお酒です。記録上、人類が初めて作ったお酒だそうです。それだけに世界中様々な場所で、様々な品種のぶどうを原料に作られています。
代表的なぶどうの品種としては、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロ、ピノ・ノアール、シャルドネ、リースニングなどがあります。日本にも良質な品種として知られる甲州種というぶどうがあります。
ワインは、その製法によって大きく4つに分類することが出来ます。
・スティル
非発泡性のいわゆる一番オーソドックスなものになります。
通常ワインはその製造過程で炭酸ガスが発生しますが、スティルは、炭酸ガスを抜いたものになります。このスティルとは、「静かな」という意味です。
このタイプのものには、黒ぶどうの果汁を果皮、果肉、種子とともに破砕、その後発酵・熟成させて作る「赤」と果汁だけを発酵させて作る「白」、「赤」とほぼ同じ製法ですが途中で果汁だけ取り出して発酵させる「ロゼ」の3タイプに分類することが出来ます。
・スパークリング
炭酸ガスを含んだ、発泡性のワインです。日本では「シャンパン」という名前が良く知られていますが、シャンパンはフランスのシャンパーニュ地方で製造されたスパークリング・ワインを指す名前になります。
・フォティファイド
一般的なワインよりアルコール度数を強化した、お酒です。発酵の途中で、アルコール(主にブランデー)を加え、独特の風味を生み出しています。代表的なものには、スペインのシェリー、ポルトガルのポートなどがあります。
・フレーバード
スティルをベースに、果汁などで、独特の風味に仕上げたものを、フレーバード・ワインといいます。代表的なものには、スペインのサングリア、イタリアのベルモットなどがあります。
朝ドラで人気再沸騰!
ウイスキーは、日本でも馴染みの深いお酒です。
サントリーの「角」や「ダルマ」といった日本のウイスキーは、お父さん達のちょっとした贅沢として昔から親しまれてきました。そして最近では朝ドラのおかげで人気再沸騰なウイスキーです。
ウイスキーには、世界中様々な種類がありますが、製造される土地や原料、蒸留法、熟成法などにより分類されています。世界5大ウイスキーと呼ばれる大きな分類があるので、ここではその分類でご紹介します。
・スコッチウイスキー
イギリス北部のスコットランドで製造されるウイスキーの総称です。大麦が主な原料の蒸留酒で3年以上熟成されます。製法によってさらに「モルト」「グレーン」さらに先ほどの2種類をブレンドさせた、「ブレンデッド」の3種類に分けられます。
特に、ピート炭を燃焼させて付ける燻臭(スモーキー・フレーバー)をつけるモルトウイスキーは、濃厚な味わいで、世界中に熱狂的な愛好者がいます。
・アイリッシュウイスキー
イギリスのブリテン島西にあるアイルランド島で製造されるウイスキーの総称です。大麦麦芽を主な原料の蒸留酒で、大麦の香りが強く出るのが特徴です。
・アメリカンウイスキー
アメリカのウイスキーというとまず真っ先にともろこしが原料のバーボンを思い出しますが、実は原料にとうもろこしが80%以上含まれるものは、コーンウイスキーと呼ばれバーボンとは区別されています。(バーボンは51%以上80%未満)
・カナディアンウイスキー
アメリカ独立戦争を避けてカナダに移住したイギリス系住民によって、ライ麦を主原料とした蒸留酒が製造されたのがカナディアンウイスキーの始まりです。アメリカ禁酒法時代に「手軽に良質なウイスキーが飲める」隣国としてその地位を確固たるものにしました。
現在のカナディアンウイスキーは、ライ麦を主体にして製造された蒸留酒ととうもろこしを主体にして製造された蒸留酒をブレンドした軽い風味のもが主流になっています。
・日本のウイスキー
日本酒や焼酎の歴史が古い日本のお酒ですが、実は日本のウイスキーは歴史こそ浅いものの、
その品質の高さから、世界5大ウイスキーとして確固たる地位を築いています。
日本のウイスキーはスコッチでいうところのブレンデッドウイスキーが主流です。スモーキー・フレーバーを抑え、替わりに熟成樽にて香り付けを行う日本独自の製法が特徴です。
最近は、消費者の好みの変化に合わせて、モルトウイスキーも多く作られるようになってきました。
大人な雰囲気のあるブランデー
ブランデーはウイスキーと同じく、日本でも馴染みの深いお酒です。
値段とその飲み口のまろやかさから、日本では、ちょっと高級なお酒として親しまれています。
ブランデーというとブドウから作るお酒というイメージが強いですが、現在はブドウだけではなく果実を原料した蒸留酒の総称として用いられています。
とはいっても、りんごを蒸留したお酒は、「カルバドス」、「さくらんぼ」を蒸留して作ったお酒は「キルシュワッサー」といった具合にぶどうが原料のものとそれ以外のものでは明確に呼び方を変えるのが一般的です。ブランデーは、14世紀フランスでブドウ大豊作の年があり、消費しきれないぶどうを腐敗させないようワインを蒸留したのが始まりと言われています。
ブランデーの種類には、大きく分けて「コニャック」「アルマニャック」の2大産地のものとその他のブランデーといった分類があります。
・コニャック
ブランデーの代表格です。フランス南西部のコニャック地方で収穫されるサンテミリオンという白ブドウを原料に製造され、最低でも3~5年貯蔵されたもののみがコニャックを名乗ることが許されます。
もともとコニャック地方はワインの産地でしたが、宗教戦争によってブドウ畑が荒れ、ワインの品質が大幅に低下したことから、ワインを蒸留し、「ヴアン・ブリュレ(熱を加えたワイン)」という名称で売り出したのがはじまりです。
コニャックは基本的に熟成年月の違う古酒と新酒をブレンドして製造されますが、新酒の熟成年によって、以下の等級に分けられます。
熟成年数3年以上・・・スリースター
熟成年数5年以上・・・VSOP
熟成年数7年以上・・・XO、エクストラ、ナポレオン
・アルマニャック
フランス南西部ガスコーニュ地方の法定産地で製造されるブランデーの総称です。コニャックに比べるとマイナーなイメージがありますが、コニャックに比べてライトな味わいであり、近年人気が出てきています。等級については、コニャックの名称と同じものを使用しています。
・その他ブランデー
コニャック、アルマニャック以外のフランスで製造されるものを総称してフレンチブランデーと呼んでいます。その他、すもも、あんず、いちごなどを原料としたフルーツブランデーも最近では人気が出てきました。
日本酒の種類について詳しくなるとお酒の幅が広がりますね!
日本酒は、いうまでもない、日本が世界に誇るお酒です。最近では日本国内だけでなく、遠フランスなどにも日本酒の愛好家が多数存在します。
日本酒は、その名の通り日本で誕生した醸造酒であり、清酒、濁り酒など様々な種類がありますが、一般的に日本酒というと、この中の清酒を指す言葉になります。
日本酒は原料や製法によって様々な種類に分類することができます。ここでは原材料で分類していきます。
・純米酒
原材料は米・米麹を使用。この米のうち精米歩合7割以下の白米を使用し、醸造用アルコールを加えない日本酒です。
・吟醸酒
原材料は米・米麹を使用。この米のうち精米歩合6割以下の白米を使用し、一定量の醸造用アルコールを加えた日本酒です。
・純米吟醸酒
原材料は米・米麹を使用。この米のうち精米歩合6割以下の白米を使用し、醸造用アルコールを加えない日本酒です。
・大吟醸酒
原材料は米・米麹を使用。この米のうち精米歩合5割以下の白米を使用し、一定量の醸造用アルコールを加えた日本酒です。
・純米大吟醸酒
原材料は米・米麹を使用。この米のうち精米歩合5割以下の白米を使用し、醸造用アルコールを加えない日本酒です。
・普通酒
原材料は米・米麹、糖類などを使用。この米のうち精米歩合は7割以上で、一定量の醸造用アルコールを加えた日本酒です。
水割り、お湯割りにロック。様々な飲み方が楽しめます!
以前は、焼酎も産地を除いて酎ハイのベースや、何かで割って飲むといった飲み方が主流で、それほどメジャーなお酒ではありませんでした。しかし最近では愛好家も増えているようです。焼酎は日本独特の蒸留酒で、その製造方法によって、甲類、乙類に分類されます。
・甲類
アルコール含有物を連続式蒸留機で蒸留したもので、アルコール度数が36度未満のものです。
連続式蒸留機で得られた高度数のアルコールを水で薄め製品化されます。甲類の場合、その蒸留法から原料の持ち味は、あまりお酒に反映されず、ある程度均一的な味わいのお酒になります。酎ハイなどのベースには、この甲類が使われることが多いです。
歴史的には、乙類よりも新しく、明治時代に従来の乙類に変わって「新式焼酎」という呼び名で製造され始めたのが最初です。
・乙類
別名本格焼酎で、現在のブームで脚光を浴びているのはこちらの種類。アルコール含有物を単式蒸留機で蒸留したもので、アルコール度数が45度以下のものです。
単式蒸留機を使うことから、雑味成分がお酒の中に多数残留し、それが原料の持ち味として風味に残ります。歴史上では、永禄2年に薩摩藩の大口村で米を原料にした焼酎が製造され飲まれていたという記録が残っています。それが、九州南部に伝播し、宮崎県や熊本県などでも盛んに焼酎が作られるようになってきました。
実はこの乙類は、その原料によってもう少し細かく分類することができます。代表的なものを紹介します。
・泡盛
沖縄特産の焼酎として今では、全国にその名を知られています。米こうじを原料に製造され、
中に埋めた瓶で長期熟成されたものは、クース(古酒)と呼ばれ特に珍重されています。
・もろみ取り焼酎
米こうじのもろみに、ソバや黒糖、芋などを配合して作られる焼酎です。代表的なものには、
鹿児島・宮崎の芋、球磨地方の米、宮崎のソバ、奄美地方の黒糖などがあります。
ジントニックを飲む方も多いのでは?
ジンは、カクテルのベースとして日本でも馴染みの深いお酒ですが、ストレートやロックで飲むといったところでは、まだまだあまり知られていないお酒です。ジンは、穀物と香草を主原料に蒸留して製造される、無色透明のさわやかな香味を持ったお酒です。その香味ゆえに日本では、ストレートでの飲み方があまり普及していませんが、冷凍庫で冷やしておくと、香味が抑えられ飲むやすくなります。一度試してみてください!
ジンは、その産地と製法で、大きく3つの種類に分類することができます。
・ドライ・ジン
現在のジンの代名詞的な存在であり、ビフィーター、タンカレーなどの著名な銘柄は全てこのドライ・ジンになります。イギリスで発達したため、別名ブリティッシュ・ジンなどとも呼ばれます。さわやかな香味と軽い飲み口でカクテルのベースなどに最もよく使われています。ビフィーターはカクテルのベースとしてよく使用され、タンカレーはオン・ザ・ロック又はストレートで飲む人が多いようです。
・オランダ・ジン
本家本元の地であるオランダで製造されるジンです。昔ながらの単式蒸留器で製造されるのが主流で、(イギリスは連続式蒸留器)ドライ・ジンと比べて、濃厚な味わいと強い香味が特徴です。そのため、カクテルのベースに用いられることはあまりなく、主にストレートで飲まれています。
製法と同じく、名称にも昔ながらのジェニパ(杜松)を使用しているところが多数あります。ボルス社のジェニパが特に有名です。
・シュタインヘーガー
ドイツで製造されている蒸留酒ですが、原料に杜松の実を発酵させたものを用いていることから、ジンの一種とされています。他の種類のものに比べ、香味が抑えられているのが特徴です。
ドイツといえばビールですが、ビールを飲んで冷えた体にシュタインヘーガーを飲んで体を暖め、またビールを飲むというのが、ドイツののんんだくれの飲み方だそうです。
最後はウォッカです。
ウオッカといえば、「ロシア」「強烈」というイメージがあります。冷戦時代が長かったせいか、日本では、カクテルのベース以外では、どちらかというと馴染みの薄いお酒です。
ウオッカは、製法の中に白樺の活性炭でろ過するという工程があるためお酒の味や香りの元となる雑味成分の大半が取り除かれます。そのため成分のほとんどがエチルアルコールと水であり、お酒をアルコールと表現するのならこれ以上ぴったりのものはないというわけです。
現在、世界中で様々な銘柄が作られていますが、本家本元ロシアの銘柄が1000近くと圧倒的です。ここでは、ウオッカを大きく4種類に分類して紹介します。
・ロシアウォッカ
現在のロシアウオッカは昔ながらの無色透明のものと、香草などで香り付けをしたものとに大別されます。前者の代表格は、ストリチナヤ(ロシア語で首都)、ストロワヤ(ロシア語で食卓)などがあります。また後者には、ウオッカに赤唐辛子とパプリカを配合した、ペルツォフカや、野牛が好むズブロッカ草という野草のエキスを配合したズブロッカがあります。
・フィンランドウォッカ
フィンランドで製造されるウオッカの代表格はフィンラディアで、別名「白いトナカイのミルク」とも呼ばれています。デリケートな味わいが特徴です。
・ポーランドウォッカ
ポーランドは、ウオッカの原料となるライ麦の生産が非常に豊富で、遠く17世紀ごろから、ヴォトカという名前で生産していました。代表的な銘柄には、ポーランド語で「最高級」という意味を持つ、ビボロワがあります。
・アメリカウォッカ
アメリカのウオッカは、トウモロコシなどを原料に製造されます。代表的な銘柄には、ロシア革命でパリに亡命し、その子孫がアメリカで製造を始めたスミノフなどがあります。
お酒は奥が深いですね!知識や教養としてあると何かで役に立つかも?
いかがでしたでしょうか。お酒の種類は一度では覚えきれないですね。とっても奥が深いということを実感しました。
でもお酒の種類は今回あげた物以外にもまだあるんです…。代表的なものを今回は紹介させていただきました。
お酒は飲み過ぎは良くないですが、仲間との親交を深めたり疲れた心を癒してくれたりと日常生活には欠かせないものです。お酒に関する知識を深めてお酒の時間をより楽しく美味しく過ごしてください!
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