【新潟・朝日酒造】一度は飲みたい季節限定出荷の日本酒『洗心』

新潟で天保元年（1830年）創業の朝日酒造が醸す日本酒、洗心。全国的に有名な日本酒・久保田の最高峰・萬寿のさらに上に位置づけされるとも言われる洗練された日本酒です。出荷の量が決まっており年三回の限定出荷の手に入りづらい日本酒でもあります。

洗心の説明にある28％という数字は何か知っていますか？精米歩合と言って日本酒を造る際にお米を磨く度合いを表しています。つまり100kgあった玄米を28kgにまで磨いて使っているということです。つまり同じ量のお米から少量しか造れない、洗心はそういった意味でも希少な日本酒なのです。

洗心は毎年3月、6月、11月の三回しか出荷されません。出荷前の時期になると取扱い酒販店でも品切れになることも。洗心を愛飲されている方は毎年出荷の時期に合わせて新潟へ旅行に行く方もいるそうです。日本酒で季節を感じるのも素敵ですね。

品質本意の日本酒造りをするために、まず材料を大切にし、農業生産法人「有限会社あさひ農研」を平成2年（1990年）設立し、日本酒に適した米作りを地元農家とともに取り組んでいます。洗心には、端麗できれいな日本酒に仕上がる『たかね錦』という酒米が使われています。

日本酒造りにおいて米の他にもう一つ大きな役割を果たす材料は水。使用している地下水脈の水は雑味が少なく、洗心はじめ朝日酒造のすばらしい日本酒の口当たりのよさを作り出しています。

まずは日本酒の基本として開栓したら数日でどんどん風味が落ちていってしまいます。特に洗心は上品な香りを楽しんでいただきたいので、少人数で、もしくは１人で日本酒をじっくり楽しむならぜひ四合瓶をおすすめします。もちろん大人数で日本酒パーティーなどでしたら洗心の一升瓶は華やかで盛り上がると思いますよ！

日本酒には冷酒から熱燗までありますが、洗心の飲み方は断然冷酒で！けっして熱燗にはしないでください。すっきり端麗な中にふくよかさを感じる日本酒なのでぜひ冷やして味わっていただきたいです。繊細ですが飲みやすく、洗心と軽いアテだけでも楽しめますよ。

洗心は手に入りにくいことに加えてちょっと高価な日本酒でもあります。なので日本酒好きの方へのプレゼントやお祝いの席に持っていっても喜ばれるでしょう。上品な味わいの日本酒なので会席料理にもぴったりですし、洗心を飲み交わしながらじっくり語らうのもおすすめです。

ここまで洗心についてご紹介していきましたが、朝日酒造の他の日本酒についてもご紹介します。洗心が手に入らない時期や好みに合わせて、また、朝日酒造の日本酒で飲み比べるのも面白いと思います。

朝日酒造の代表銘柄と言ってもいい『久保田』。日本酒を飲まない方でも名前を知っている方も多いのではないでしょうか？特に最近は居酒屋や酒販店で気軽に目にすることができます。洗心と同じ純米大吟醸で比べるなら萬寿ですが、食中酒に適した千寿やぬる燗で試していただきたい碧寿など久保田の中でいろいろ試してもいいかもしれません。

こちらは朝日酒造の年に一度の限定出荷の日本酒『得月』。純米大吟醸で精米歩合も28％と洗心と同じなので飲み比べて面白いかもしれません。使用している酒米は『ゆくの精』で、優しく上品な味わいです。９月一度きりの限定出荷の日本酒です。

洗心は限定出荷である上に毎日飲むには高価な日本酒と言えるので、手軽とは言い難いです。しかし、いつもはもっとお手頃な価格の日本酒を飲む方にたまの贅沢として、また、普段日本酒ならなんでもいいという方や日本酒をあまり飲まない方に、ぜひ洗心を試してもらえたらと思います。探して、待って手に入れた洗心はきっと贅沢な時間を演出してくれます。朝日酒造の限定日本酒『洗心』一度試していただけたらうれしいです。