矢島酒店は宮泉銘醸㈱が醸造する日本酒「写楽」の正規取扱店です。
2016/02/02
comodojin
2016/04/03 更新
いつ開封したのか覚えてない梅酒の瓶。久しぶりに飲もうと思ったら「あれ?なんかヘン??」そんな経験はありませんか?梅酒には、美味しく飲める期限=賞味期限があるのでしょうか。気になる賞味期限と上手な保管のポイントをご紹介します。
梅酒、美味しいですよね♪日々の晩酌として、また家飲み女子会にも人気のお酒です。手軽に作れる果実酒としての知名度も高く、梅の実収穫の季節にはたくさんの梅が店頭に並びます。
甘くて飲みやすい梅酒ですが、アルコール度は高め。350ml缶などの飲みきりサイズなら別ですが、瓶を開封して一度に飲みきってしまうことはまれです。開封後の保管で気になるのが賞味期限ですね。自家製梅酒なら、なおさら心配になります。
2~3年前に自分で梅酒を作りました。
でも1年ほどで取り出すつもりの梅も今も入ったままです。
密封はしてあって、冷暗所に保管してありますが
この場合まだ飲めるでしょうか?
自作の梅酒っていつまで保存が利きますか?
お気に入り
開封した梅酒の賞味期限2ヶ月ほど前に瓶に入ったチョーヤ梅酒を購入し、少し飲んだだけであとは冷蔵庫に入れっぱなしとなっています。
この梅酒、まだ飲めますか?
また、開封後の梅酒の賞味期限はどれくらいですか?
梅酒に賞味期限はあるのでしょうか?またどのように保管すればよいのでしょうか?
Q.梅酒には賞味期限の表示がありませんがどうしてですか?
A. 梅酒は品質変化が起きにくいため、「賞味期限」を設けておりません。
ただし、開封後はなるべくお早めにご賞味ください。
どちらも酒造メーカーのHPに寄せられた質問への回答です。
梅酒に賞味期限がない理由としては、
①アルコール度数が高い
②梅の抗菌・抗酸化作用
の2つが挙げられます。
純粋なアルコールは腐敗することがありません。したがってアルコールを多く含めば、それだけ劣化しにくいということになります。
市販の梅酒の多くは、飲みやすさを考えて加水調整してあります。そのアルコール度数はほぼ8~15%程度。「原酒」と呼ばれるもので20%くらいです。3~5%程のビールと比較すると、度数が高いことが分かります。
自家製梅酒のアルコール度数は漬け方や使う酒の種類によってまちまちです。一般的な35度ホワイトリカーを使って1kgの梅を漬けると、出来上がりは20%程度になります。ウイスキーやブランデーなどで漬け込むと、もっとアルコール度数の高い梅酒になるかもしれません。
お弁当に梅干を入れるように、梅の持つ強力な抗菌作用は昔から知られてきました。それは梅が豊富に含むクエン酸の力。また梅酒を長時間熟成させると抽出される梅ポリフェノールには、抗酸化作用もあります。
こうした理由から、品質変化を起こしにくい梅酒には賞味期限が設定されていないのです。
賞味期限は「美味しく飲める期限」のこと。品質変化がおきにくく賞味期限のない梅酒は、いつまででも美味しく飲めるはずです。ではなぜ味や見た目の変化がおきてしまうのでしょう。
久しぶりに出した梅酒。賞味期限大丈夫かな?と不安になるのは、梅酒がこんな状態になっているときだと思います。
いずれも、口に含んでみて味に問題なければ飲んで大丈夫です。
梅酒は置いておくだけで熟成が進んでいきます。漬け始めは薄い色の梅酒がだんだん色味を帯び、琥珀色→茶色→茶褐色へと変化します。黒ずみは賞味期限が切れたサインではなく、上手に熟成が進んだ証拠のこともあるのです。
また、ブランデーやウィスキーで漬けた梅酒は最初から琥珀色をしています。この梅酒の熟成が進むと、ホワイトリカーで漬けたものよりもより濃い色が付きます。
これも熟成が進んだ証拠といえます。何年も寝かせた梅酒は、まろやかでとろっとした飲み口が特徴です。
梅の果実成分が沈殿することがあります。いわゆる「オリ」と呼ばれるもの。市販の梅酒は瓶詰め前にろ過されることが多いですが、やりすぎるとうまみも取り除いてしまうため、どうしても少量の果実成分は残ります。賞味期限としては問題ないですが、気になるようならガーゼなどで濾してから飲みましょう。
自家製梅酒の場合は、市販品のようなろ過をしないため、沈殿物が発生しやすくなります。臭いや味に問題がなければ、こちらも賞味期限内と考えて大丈夫です。沈殿部分が苦く感じるなら、濾し取るかうわずみ部分だけを飲みましょう。
自家製梅酒を長期間保存した後に、苦味が出ることがあります。原因は、傷が付いた梅を使った・なり口(梅のヘタの部分)の取り方が不十分だったなど。そのまま飲んでも害はありませんが、苦味が気になるなら料理に使うのもひとつの手です。
賞味期限は美味しく飲める期限なので、不味くなってしまった梅酒は、「賞味期限」は過ぎていても「消費期限」は過ぎていないと言えます。美味しくないけど飲んでも体に害はないよ、ということです。
ですが、保管状態によっては悪くなっている場合もあります。
長期保存した梅酒がこんなふうになっていたら、もったいないですが飲むのは避けましょう。
カビ臭い・刺激臭がするなどの場合はあきらめましょう。
何十年も熟成させたような梅酒の場合、瓶の表面にカビが付いてしまうことがあります。表面だけであれば中の梅酒への影響はありません。梅酒の中にカビが見える時は飲用を避けましょう。
また自家製梅酒の場合、熟成中に表面にカビが発生してしまうことがあります。軽度であればカビを取り除き、清潔な瓶に移し変えることで熟成を続けられることもありますが、心配なら飲まない方が無難です。
悪い臭いがしなければ少量を口に含んでみます。強く舌を突くような味や本来の味とは違う酸味を感じたら、飲むのをあきらめます。
梅酒を長く美味しく飲むためには保管状態に気を配る必要があります。次に挙げるようなことに気をつけましょう。
適した場所がなければ冷蔵庫に入れてもOKです。
ただし自家製梅酒の熟成中は、冷蔵庫に入れると熟成スピードが遅くなったり、色が付きにくいことがあります。
ジメジメとした場所はNG。乾いていて風通しのいい場所を選びましょう。
①漬け込む酒はアルコール度数20%以上のものを使用する。
②使用する器具(瓶や菜箸など)はあらかじめよく消毒する。
③漬け込み中の梅が空気に触れないように気をつける。
④傷みの激しい梅は使用しない。
この記事に関する記事
Copyright© 運営事務局