記事ID8268のサムネイル画像

    【仙台日本酒今昔物語】~あなたにも知ってほしいことがここにある。

    【仙台の日本酒 今昔物語】あなたは宮城県仙台市をご存知ですか?宮城近郊に銘酒は数々あれど、仙台限定というと、どうだろう。そう思って調べでみたら、驚いた!酒蔵の苦労と未来へ繋ぐ熱き想いを感じました。あなたに日本酒の先にあるつくり手の背景も見て欲しい。

    仙台日本酒・酒蔵の歴史を追い求めて

    【仙台の日本酒の誕生】

    仙台藩御用酒発祥の地

    石碑は仙台市街地から少しだけ離れたところにある仙台城跡地、(仙台市博物館内)
    本丸方面の奥へ

    980-0862 仙台市青葉区川内26番地
              <仙台城三の丸跡>
    仙台市博物館情報資料センター
    (電話:022-225-3074)

    仙台の日本酒の発祥の地はこの石碑にも記されている。慶長十三年(1608)、仙台藩祖
    「伊達政宗公」が奈良の酒造職人「又五郎」さんを招き、、「御城内定詰御酒御用」として
    召し抱えたという。榧森又右衛門の姓を与えられ、城内三の丸の南「御太鼓部屋」の下に
    酒蔵と居室を拝領し、仙台藩内の酒づくり技術向上に貢献しました。

    宮城純米酒榧森家は、初代又右衛門から十二代続き、御用達酒屋の発展とともに、
    仙台城下では町酒屋も登場し、お互いに酒造技術を競い合う中で、宮城の酒づくりは
    磨かれていくことになりました。(一部抜粋)

    この「伊達政宗公」が食通でお酒をこよなく愛したおかげで仙台の日本酒が誕生しました。
    仙台城の跡地のある博物館でお散歩しながら当時の酒蔵で賑わう活気を想像してみたいと
    思います。

    仙台日本酒・酒蔵と代表銘柄の紹介

    ■森民酒造本家

    宮城県仙台市若林区荒町53番地
    022-266-2064
    設立 1849年
    代表取締役  森 さち


    ※森民酒造店(明治16年創業)(森民酒造本家という酒蔵からの分家がある)
    宮城県大崎市岩出山上川原町15 特別純米原酒・森泉(もりいずみ)が代表銘柄

    ●小粋なすずめ
    仙台の米と広瀬川の伏流水を使い仙台の蔵元が醸す純米酒です。軽めでスッキリとした味わいは飲み手を選びません。(辛口)

    ●森乃菊川 
    森乃菊川シリーズは甘口から辛口、にごり酒まで個性豊かなお酒が勢揃い

    仙台市内に唯一残っている酒蔵の「森民酒造本家」さんです。創業嘉永2年(1849)、
    店の奥には歴史を感じる大きな酒蔵があり、酒造りの工程がすべて手作業で行われております。
    一番の特徴は仕込み水」にあり。藩政の時代から仙台近郊に降った浸透水と、広瀬川の地下に
    浸透した伏流水とが混じりあってできた井戸水を使っていました。
    その井戸水は硬度が約60の「中硬水」です。日本での水はほどんどが「軟水」です。
    この水が当時の酒造りと麹造りい大きく貢献したといわれ、麹屋が栄えていたそうです。
    「森民酒造本家」さんはそんな創業当時から、変わらぬ水と一緒に変わらぬ宮城の純米作りを
    続け、仙台の地酒の発展に貢献しています。

    ■仙台伊澤家 勝山酒造株式会社

    所在地 宮城県仙台市泉区福岡字二又25番地1号
    TEL 022-348-2611
    FAX 022-348-2614
    創業 元禄年間
    設立 平成22年7月(2010年)

    ●DIAMOND AKATUKI
    勝山の中で最も日本酒らしい日本酒
    馥郁たる吟醸香が漂い、綺麗な輪郭を描く酸のあとにキメの細かい旨味が続く洗練された純米大吟醸酒です。味に幅と奥行きがあり、酒質にはしっかりとした芯の強い男性的な力強さと女性的でグラマラスな優美さを兼ね備えた酒であり、あらゆる面で完成度の高いバランスの取れた酒です。

    原材料 米、米麹(山田錦100%)
    精米歩合 35% アルコール16度

    勝山は、江戸時代の元禄年間創業以来320年以上、銘酒醸造元として伝統を受け継いできた。
    明治32年、七代目平蔵が東北で初めて酒母の速醸実験。当蔵元の迎賓館は。「勝山館」は宮様方のご来仙の際の指定宿泊先となるなど社交の場としても有名。
    宮城の酒の高品質化、「酒質の向上こそ日本酒の生き残る道}と仙台伊達家御用蔵の名に恥じない本醸造以上の特定名称酒のみを醸してきた。泉ヶ岳の麓へ移転。銘柄も「暁・伝・献・縁」の4アイテムに集約純米酒以上の高級酒のみを醸す専用の蔵を設計。日本にまだ数台しか無いい「遠心分離器」が導入最高級酒「暁」を造り出した。、

    仙台日本酒の未来へ繋ぐ想い

    ここでは、仙台郊外にあるふたつの日本酒の酒蔵を紹介。2011年、仙台市の創業200年続いた老舗酒蔵の「天賞酒造」 さんが、惜しまれつつ営業休止となりました。長年守ってきたブランド、「天賞」「獨眼龍政宗」は中勇酒造店さんへ。また、天賞酒造さんの酒蔵と、「伯楽星」、「愛宕の松」へと引き継がれました。どちらの酒蔵も2011年3月の大震災の大きな被害から、復旧、躍進してきたようです。それぞれの、復活の様子まで紹介はできませんが、応援したい酒蔵です。こうやって歴史は作られていくものなんだと感じました。

    ■株式会社新澤醸造店

    ■株式会社新澤醸造店
    宮城県大崎市三本木字北町63
    TEL 0229‐52‐3002

    ■川崎蔵(元天賞酒造を引き継ぎあらたに生き返った蔵である)
    宮城県柴田郡川崎町大字今宿字子銀沢山1‐115

    ■伯楽星

    全国の日本酒ランキングに入る一品です。
    『天賞酒造」さんから引き継いだ味は、
    太鼓判をいただいたそうです。
    根強い人気は今後も続きますね。

    シャープな口当たりと芯の通った深みのある
    お米の旨味の究極の食中酒。
    料理を引き立てる名脇役のお酒をめざしています。

    日本酒度:+3 酸度:1.8 ALC16%

    愛宕の松

    ■愛宕の松

    兵庫産「山田錦米」を60%まで磨き上げ、
    低音仕込みの日本酒。。
    穏やかにバナナの含み香。鋭く切れの鋭い
    味わいです。
    薄口だしの料理酒にもおすすめ。

    日本酒度:+7 酸度:1.6 ALC15.9%

    天賞酒造から受け継いだ酒銘「白楽星は(株)新澤醸造店5代目新澤巌夫の熱き想いと共に生まれ
    変わった。5代目新澤巌夫さんの『伯楽星という哲学』 とは、「伯楽星」というお酒は「究極の食中酒」を目指す。名脇役で主役の料理を引き立てる酒である。口の中をきれいに洗い流し、次の一口をまた引き立てるしっかりと芯が通った酒を目指す。その心気と「白楽星は、全国からも注目を集めることとなる。平成16年(2004年)には、JALの国際線向けコンペを勝ち抜き、ビジネスクラスに搭載。日本を代表する酒としての地位を確立した。

    伯楽星の誇りはどんな事があっても譲らない。世界で勝負出来る究極の食中酒を目指す。守りには入らない。五代目にとって、震災は飛躍への助走でしかない。
    これからさらに楽しみな仙台の日本酒の酒蔵であることは間違いない。

    ■株式会社中勇酒造店

    〒981‐4241加美郡加美町南町166
    TEL0229(63)2018

    夢幻の酒造り
    人目を引くための化粧、外見を飾り立てる事は、ひとつの策と思いますが、いずれ見破られます。また、手造りがすべて良いとも思いません。心がこもっていなければ、手落ちとなります。常に飲み手の立場になり、また一方で創り手としての哲学と信念で頑固な酒があっても良い。他のまねをすることもない。あくまで地の酒として特長のある、しかも愛される「旨口」の酒質を目指します。

    出典:http://www.mugen-kuramoto.co.jp

    ●天上夢幻 大吟醸
    【百年の軌跡】(焼桐箱入 百周年記念酒)

    至極の芸術品。全工程、手作業によるさらりとした馥郁たる香りとキメ細やかなふくよかな味わい。鑑評会出品酒として仕込んだ、袋吊り斗瓶中取り酒。

    種類 大吟醸 原料米 山田錦100% 精米歩合 40%
    日本酒度 +3 酸度 1.1 アルコール度 15%

    ●数量限定 「天賞 しぼりたて生原酒」
    (販売終了)
    天賞の商標が引き継がれ、震災から完全復活した証明の一品
    後は加熱処理をして、「特別純米 天賞」として販売予定。

    春過ぎには、定番商品である「本醸造 獨眼龍政宗」が、復活米を使って仕込んだ新酒に切り替わる予定です。楽しみです。

    200年以上というの歴史がりながらも、惜しまれつつ廃業した仙台の日本酒酒蔵「まるや天賞」さんから「天賞」と「獨眼龍政宗」という商標を受け継ぎました。その後、震災の被害から完全復活した田んぼから出来た米を原料とした「天賞 特別純米 しぼりたて生原酒」が出来上がりました。数量限定販売で終了しましたが、一定期間が経過した後は加熱処理をして、「特別純米 天賞」として販売するとのこと。このほか、春過ぎには、定番商品である「本醸造 獨眼龍政宗」が、復活米を使って仕込んだ新酒に切り替わる予定。震災復興にも尽力されている酒蔵です。

    仙台日本酒と一緒に 仙台名物牛たん が食べれるお店

    ●元祖 味太助

    〒980-0811 
    仙台市青葉区一番町四丁目4-13
    TEL (022)225-4641
    営業時間 11:30~22:00 定休日 火曜日

    <おすすめポイント>
    、噛むごとに口全体にジワーッと広がるあの風味を出すには隠れた“技”がある。
    その秘伝の仕込みこそが味を守っている。ぜひ、その旨さを仙台の日本酒と一緒にお試し下さい。

    ■味の牛タン喜助

    〒980-0021
    宮城県仙台市青葉区中央1-10-23
                  大成GSビル
    電話番号 022-265-2080
    営業時間 月~日 11:00~22:00 (L.O.21:30)
    定休日 不定休日あり

    仙台誕生の「炭火牛タン」手仕込みに
    こだわった本物の味を堪能できます。

    牛タンのために作られたお酒があった!

    ●純米吟醸 「是舌品」(これぜっぴん)
    宮城県内の牛タン専門店39店舗は、牛タンを食べる時のための日本酒として商品化された

    内容量 :180ml  720ml  1800ml
    原料米 :宮城県産酒造好適米「蔵の華」
    酵母 :宮城マイ酵母
    仕込水 :奥羽山脈に湧く、ミネラル分を多く含む清水(軟水)を使用

    仙台の日本酒をいただける仙台駅から近いお店紹介

    仙台せり鍋 しゃぶしゃぶ 東北三昧みちのく邸 仙台西口

    〒980-0021
    宮城県仙台市青葉区中央3-6-8 マックスマクタビル5F
    050-5785-6327
    仙台市営地下鉄南北線 仙台駅 徒歩1分 営業時間/17:00~24:00/定休日無

    <おすすめポイント>
    店長自らしっかりと試飲して選んだこだわりの日本酒が揃ってます。
    宮城名物セリ鍋・しゃぶしゃぶ食べ放題。
    日本酒をしっかりいただきたい方におすすめ、プレミアム地酒のも放題 など

    伊達な仙台炉端 強次朗

    〒980-0021 宮城県仙台市青葉区中央1-8-38 AKビル9F 仙台駅徒歩1分!
    050-5787-4614
    営業時間 16:00~24:00(L.O.23:00、ドリンクL.O.23:30)
    定休日 年中無休

    <おすすめポイント>
    石巻直送朝獲れ鮮魚・宮城の日本酒から地酒が充実・手作りおばんざいなど

    仙台日本酒のまとめ

    いかがだったでしょうか?仙台の日本酒を支えてきた酒蔵のこと。また、これからこの仙台日本酒の歴史を大事に引き継ごうとする酒蔵の紹介「今昔物語」が伝わったでしょうか?震災にも負けずに踏ん張っている蔵人たちの想いも一緒に仙台の銘酒を味わっていただければと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

    関連する記事

    この記事に関する記事

    TOPへ