2016/01/15 更新
フルート型のボトルが美しい♪アルザスのワインをご存知ですか?
フランスのワインといえば、ボルドーやブルゴーニュなどが有名ですよね。でもドイツの国境に隣接したアルザスにも、特長のある美味しいワインがあるんです!今回この記事では、あまり馴染みのない、アルザスワインの魅力をたっぷりお伝えしたいと思います!
国のほぼ全域でワインが生産されているフランス。日本でも様々なワイナリーの物を目にしますよね!でもアルザスのワインと聞いても、「どんなワインかよく知らない」という人が多いのではないでしょうか?そこでまずは、アルザスのワインについて調べてみました!
アルザスワイン(仏: Vin d'Alsace、英: Alsace wine)は、フランス北東部にあるアルザス地域圏で生産されるワインの総称である。主な生産地は、ライン川とヴォージュ山脈に挟まれた地域で、AOCは、アルザスと、1975年に制定された高級品のアルザス・グラン・クリュがある。
ちなみにAOCとは、法律で定められた約350の指定地域で造られる、品質が保証されたワインのこと。ラベルには必ず生産地の表示を明記することが決まりになっています。ただしアルザスワインに関しては、ブドウの品種名が書かれることが多く、これはドイツワインのラベルの表記と似ています。
アルザスワインの特長
アルザス地方は歴史的・文化的にドイツとの関係が深く、また気候もフランスのワイン産地の中では一番寒くドイツに似ているため、栽培されているぶどう品種もドイツのものが多く、アロマが豊かな白ワインが多いのもドイツワインによく似ている。
ドイツの国境に隣接したアルザス。ワインのボトルは細長くて明るい緑色で、フルート型と呼ばれています。これはドイツのモーゼルワインのボトルとよく似ていて、このボトルを使用するのは、フランスではアルザスのみなのだそう。ワインの風味は、ドイツの物が甘口なのに対し、アルザスワインはスッキリとした辛口が多いのが特長です。
アルザスワインの代表的なブドウ品種
①リースリング(Riesling) ドイツでもモーゼルやラインガウなどの最高級ワインになる品種です。上品な香りと力強い味わいがあります。
②ゲヴュルツトラミネール(Gewürztraminer) ゲヴュユルツはドイツ語でスパイスの意味。ばらの花やライチのような強い香りが特長です。
③ミュスカ(Muscat) 日本語でマスカットのことです。
④ピノ・グリ(Pinot Gris) ブルゴーニュの赤ワインを生むピノ・ノワールの枝変わり品種です。灰紫色の果皮をもち、ワインにするとコクがあります。
⑤シルヴァネール(Sylvaner) リースリングと並ぶドイツの代表的なぶどう品種です。
その他ピノ・ノワール、ピノ・ブランなどがあります。
アルザスワインには、多くのブドウ品種が使われるのですね。
では次に、どのようなアルザスワインがあるか見てみましょう!
パリ農業コンクール金賞受賞のアルザスワイン!
アルザス・シルヴァーナー[2012]年・ドメーヌ・ヴィリー・ギッセルブレヒト
品種:シルヴァーナー100%
アルザス、ドイツで広く栽培されているシルヴァーナー(シルヴァネールとも呼ぶ)は、フレッシュな酸が特徴的。香りはフローラルで柑橘系や、やや胡椒のニュアンスも感じられるのだそうです。
アルザス産の作品は本当に久しぶりです。安価ながら高い評価を得ている作品、ボトルやエチケットにアルザスらしさを感じます。スチロール製の栓を抜いてグラスに注ぐと淡いレモンイエローの色合い、柑橘系のフレッシュなアロマが拡がります。シルヴァネール種100%で造られた若々しくピュアな味わい、バランスが良く飲み疲れしません。和食を含め幅の広いマリアージュが楽しめそうです。デイリー向けにお奨め出来ます。
こちらはとてもリーズナブルなので、アルザスのワインが初めての人にもおすすめです!
魚介類やサラダ、キッシュなどに合うようですよ!
人気造り手テュルクハイムのアルザスワイン!
テュルクハイム・アルザス・リースリング・[2014]年
ブドウ品種 リースリング
こちらは、辛口リースリング特有のリンゴのアロマや、ミネラル感が楽しめるアルザスワイン。ドイツのリースリングワインが花っぽい香りがするのに対し、アルザスの物はパイナップルや蜂蜜、オレンジの皮の香りなども感じられるのだとか。ハーブティーなどが好きな女性への贈り物などにも良さそうですね!
おいしいリースリングです。グラスに注ぎ香りをかぐと、ワインというより白ブドウの香りが立ってきました。冷蔵庫でしっかり冷やしたのですが、少しふくらみのあって非常に親しみやすいワインです。きりきりと引き締まったのをお好みの方には向かないかもしれません。私はどちらも好み。¥1,000円台でこの品質。アルザスはスキ。
こちらのワインは辛口なので、甘いリースリングが苦手な人にもおすすめです。
とく暑い夏にはよく冷やすと、キリッとして美味しさ倍増するそうです。
自然農法で作られた人気のピノ・グリ種のアルザスワイン!
ジョスメイヤー・アルザス・ピノ・グリ[2011]年
ブドウ品種 ピノ・グリ
ピノ・グリは、赤ワインのブドウ品種ピノ・ノワールの枝変わり品種です。こちらはアルザスならではのワインともいえるでしょう!口当たりが滑らかでミネラル感たっぷりのワイン。レモンやバター、アプリコットの香りが広がり、奥行きのあるアロマが楽しめるのだそうです。
香りもとても良く、甘いはちみつやナッツの香りがしてとてもおいしいワインでした。お味もしっかりしていますがとても上品。華々しいというより、明るく幸せなほっこりワイン。レビューどおりのお味に大満足です♪またリピートさせてもらいます。
こちらはコスト・パフォーマンスが高いアルザスワインのようです。
辛口ですが風味がまろやかなので、デザートワインとしても最適!
贈り物にしても喜ばれそうですね!
じゃがいものガレット
材料 (2人分)
じゃがいも(大) 1個
玉ねぎ(小) 1/2
小麦粉大さじ2
マヨネーズ大さじ2
パルメザンチーズ(粉)大さじ1
クレイジーソルト小さじ1
粒こしょう少々
オリーブオイル(サラダ油)大さじ3
バター適量
アルザス地方の郷土料理です。材料も揃えやすく挑戦しやすいですよね!
ちょっとスパイスが効いたじゃがいもの風味が、辛口のアルザスワインに合いそうなレシピです。
アルザス風サラダピザ(タルトフランべ)
材料 (二枚分)
トルテイーヤ生地二枚
玉ねぎ 中1/4個~1/2個
アンチョビ1~2枚
レタス、ベビーリーフ、ロケット菜等お好み
パルメザンチーズ適量
生ハム、ソーセージ、鶏肉等お好み
タルトフランベもアルザスの郷土料理。
小麦粉を練った生地に具をのせ、オーブンでパリパリに焼き上げたものです。
こちらのレシピはフラワートルテイーヤを使用して、焼き上がった生地の上に野菜を載せ、サラダ風に仕上げてます。ヘルシーな野菜も、アルザスのワインとよく合いそうですね!
アルザス風豚肉、キャベツとリンゴの煮込み
材料
豚肩ロースブロック500~600グラム
キャベツ(くし切り) 1/3
玉ねぎ(くし切り) 1個と半分
りんご(小さめのくし切り)1個
白ワイン200mlくらい
コンソメ(顆粒)6グラムくらい
水400mlくらい
塩、こしょう少量
サラダ油少量
アルザスにはこんな煮込み料理もあります。
野菜とりんごの甘みが豚肉によくからみ合うのだとか。
煮込み料理は野菜もたっぷり食べられて、体もあたたまりますよね。
ついついアルザスの白ワインがすすみそうな一品です!
いかがでしたか?あまり馴染みがないフランスのアルザスワインについてまとめてみました。
特長のある白ワインはどれも香りが良く、飲みやすいタイプのようでしたね!
アルザスワインに合いそうな郷土料理も、手軽に作れそうなレシピを選んでみました。
ぜひワインと一緒にチャレンジしてみてくださいね!