2016/04/05 更新
ワイン好きなら外せない!ベルモットの種類とそのカクテルの作り方!
カクテルの材料として有名なベルモット。実はリキュールではなく、フレーバー・ワインの部類に入るそうです。ベルモットを使った代表的なカクテルと、基本的なレシピ、そしてカクテル以外のベルモットを使ったおいしい飲み物をご紹介します。
ベルモットまたはヴェルムト (Vermut、Vermouth) とは、白ワインを主体とし、ニガヨモギなどの香草やスパイスを配合して作られるフレーバードワインである。
イタリア北部のトリノを中心としたピエモンテ地方が代表的な産地ですが、現在ではフランス、スペインをはじめ、世界各国でつくられています。
ベルモットに使用されている植物は、アンジェリカ、ビターオレンジの皮、肉桂、丁字、コリアンダーなど20〜40種以上ですが、それらの配合は各社の秘密になっています。
カクテルでもストレートでおすすめなベルモットですが、いわゆる「3強」のブランドがあります。
イタリアの「チンザノ」「マルティーニ」、そしてフランスの「ノイリープラット」です。
それぞれのブランドに、辛口の「ドライ」と、甘口の「ロッソ」というのがあります。それぞれカクテルでもよく使われています。
では詳しく見ていきましょう。
ドライ・ベルモット
ノイリープラット・ベルモット・ドライ
辛口のベルモットのことで、「フレンチベルモット」とも呼ばれ、ベルモットはニガヨモギを主成分にして、白ワインにさらに数多くの薬草、香草類で風味をつけたフレーバード・ワインのことです。
ロッソ(スィート)
チンザノ・ベルモット・ロッソ
スイート・ベルモットは甘口で、イタリアン・ベルモットと呼ばれることもある。糖分を加えカラメルで色が濃くなっているものです。イタリアでは通称ロッソ(Rosso)と呼ばれているます
ビアンコ
マルティーニ・ベルモット・ビアンコ
シュガーシロップで甘みをつけてカラメルを加えない、見た目ドライと同じですが、甘口のベルモットです。
マティーニというのは「ドライ・ジン」に「ドライ・ベルモット」を加えてオリーブを添えただけというとてもシンプルなカクテルです。非常にシンプルですがショットバーなどではマティーニについて何処の店のマティーニが美味しのかなどの論争がよく起きます。
例えば、マティーニの材料となっているドライ・ジンやドライ・ベルモットにも種類がありますよね。ですからその銘柄や使う量について好みなどの論争が繰り広げられます。
「カクテルの王様」とも「カクテルの帝王」とも呼ばれるカクテル・マティーニですが、一般的にジン3に対してベルモット1とよく言われます。好みで様々な割合が良いとされていますが、グラスをしっかり冷やすのはどうやらお約束のようですね。
カクテル・マンハッタンの基本的なレシピは、ウイスキーとロッソ・ベルモットを3:1でステアして、よく冷やしたカクテル・グラスに注いで、レモン・ピールを絞るという方法がよく使われているそうです。
ちなみに、ドライ・ベルモットをつかうと、「ドライ・マンハッタン」というカクテルになり、スコッチウイスキーを使うと、「ロブ・ロイ」というカクテルになるんだそうです。
ベルモットのドライとロッソをグラスに同量注いでオンザロックスタイルにしたカク
テルを、「ベルモット・ハーフ&ハーフ」と呼ぶのですが、これをチンザノで作ると、
「CINCIN」(チンチン)というカクテルになります。
とても手軽に作れて楽しめる、初心者向きのカクテル・ハーフ&ハーフ。特にベルモット・ハーフ&ハーフ・カクテルの場合、組み合わせるブランドでも微妙な味わいの違いを楽しめるということです。いろんな組み合わせを試して自分好みのベルモット・ハーフ&ハーフ・カクテルを見つけるのも楽しいかもしれませんね。
香りがいいので、紅茶に加えるという飲み方もオシャレで楽しいものです。スイートベルモットを、熱々の紅茶に加えるだけ!ベルモット自体が甘いので、紅茶に入れる砂糖は加減するか、ストレートティーにしてしまいましょう。昼下がりのティータイムなら小さじ1~2杯、寝る前に飲むのなら大匙1~2杯を加えてみてください。
作り方は、アツアツの紅茶にお好みの量の砂糖をしっかり溶かし、ベルモットを加えるだけという、いたってシンプルなレシピ。おすすめの茶葉はアールグレイだそうです。
カクテル以外にもこんな使い方で癒されてみてはいかがでしょうか?